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【ふるさと魅力発信】久万美術館

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愛媛県久万高原町

■「開館35周年記念 久万美コレクションにみる顕神の夢」(1)
10月から開催した「顕神の夢―幻視の表現者―村山槐多、関根正二から現代まで」展が閉幕し、新年を迎えた1月から、「開館35周年記念 久万美コレクションにみる顕神の夢」展が始まりました。「顕神の夢」展が終わり、新たな「顕神の夢」展がスタートしたのです。
これは、秋の展覧会を受けて、当館所蔵作品の中から、「顕神の夢」に通ずる作品を選定するという趣旨のもと開催するものです。秋の展覧会では、「霊性」をキーワードに、「人間を超越した『何か』を感知表現すること」をテーマにしました。今回のコレクション展では、「何か」に突き動かされて制作に向かう姿勢や、常人を超越した制作行為そのものを「顕神の夢」のひとつの側面と捉えました。
木下晋(1947-)は、社会から周縁化された人々や病気の妻などをモデルに作品を制作します。対象となる人物の人生を知り、共鳴することで「内面世界に裏付けされた表層を描こう」とします。《流浪II》のモデルは、作家の年老いた母親です。22種類の鉛筆の濃淡を使い分け、顔の皺(しわ)、黒髪に混じる白髪などを克明に描いています。母親への複雑な思いを抱えた作家が、大人になって改めて母親と向き合い、その存在に迫ろうとした作品です。(品川)

▽学芸員のつぶやき
久万美術館は3月で開館35周年を迎えます。今年は、これまでの35年間を見つめ、またこれからを見据えた事業を多数開催予定です。今年もご期待ください!

問合せ:久万美術館
【電話】21‒2881【HP】http://www.kumakogen.jp/site/muse/

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