■上黒岩岩陰遺跡の史跡化
大きな成果をあげた第4次調査以降、遺跡本体に覆い屋が設置され、遺跡を保存する体制が着々と整っていきました。
昭和46(1971)年5月27日に国史跡に指定されます。愛媛県内での縄文時代遺跡としては、初めてのことでした。
高校教科書で習う、縄文時代の6期区分(草創期、早期、前期、中期、後期、晩期)のうち、草創期は1962年に新しく設定され、そうした最新の研究動向も反映されたものでした。
史跡指定書には特に石偶など草創期前半の資料について「縄文文化最古の遺物であり、貴重な資料である」と記されており、岩盤と周辺の遺物を含む包含層が、国の史跡として指定されました。(遠部)
▽学芸員のつぶやき
愛媛県では、近く愛南町の平城貝塚(縄文後期)が国史跡に指定されます。
問い合わせ:久万高原町教育委員会(上黒岩考古館)
【電話】21‒0139
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