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【ふるさと魅力発信】面河山岳博物館

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愛媛県久万高原町

■ちょっとマイナーな巨大トンボ
秋になり、赤トンボの仲間をよく見かけるようになりました。愛媛県で見られる最大のトンボはオニヤンマ。メスは10cmを超えることもあり、遠くからでも一目でその存在が分かります。では、愛媛で2番目に大きなトンボは何でしょう?
正解はオオルリボシヤンマ。この種を知っていたらトンボ通です。オスは黒と水色の複雑な模様を持つ美しい種で、気になるそのサイズは最大9cm以上。国内のヤンマ科でも最大級です。北日本を中心に分布し、四国では愛媛県でのみ繁殖が確認されています。実は、愛媛で最初に見つかったのは久万高原町で、それも2012年と比較的最近の話。森林に囲まれた池などに生息しますが、確実な繁殖地は現在も中予地域の2カ所だけです。そのため、愛媛県のレッドリストでは絶滅危惧I類に指定されています。
10月下旬頃まで飛んでいますが、自然が多い久万高原町でもなかなか見る機会のない本種。もしかすると、あなたの身の回りでひっそり飛んでいるかも?(安田)

▽学芸員のつぶやき
町内の生息地では、夕方になると多くの個体が活発に飛び回ります。縄張りに沿って直線的に飛びますが、スピードが速いので観察は難しめです。

問い合わせ:面河山岳博物館
【電話】58‒2130【HP】http://www.kumakogen.jp/site/omogo-sangaku/

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