■上黒岩遺跡収蔵庫の工事
遺跡の出土品を収蔵するための収蔵庫の新築工事は着々と進みます。
設計は浪速設計株式会社(大阪市)、施工は高殿建設(久万高原町)によって行われました。最終的には、工事総額は約780万円となり、県補助、国庫補助(文化財保存事業費補助金)を受けつつ、当時の美川村が捻出しました。
収蔵庫の設置を担った会社などは現在廃業しており、当時を知る人も少なくなっていますが、当時教育委員会に勤めていた方からは、時間がなくて突貫工事となり大変だったと伺っています。当時の申請書や契約締結の日付を見ると昭和48年の9月であり、完成するのは翌年の3月でした。残っている工事写真は1月のものが多く、完成に向けて急ピッチで工事が進められていたことが想像できます。(遠部)
▽学芸員のつぶやき
12月24・25日に考古館および旧山中家住宅でライトアップを行います。
問い合わせ:久万高原町教育委員会(上黒岩考古館)
【電話】21‒0139
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