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【ふるさと魅力発信】面河山岳博物館

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愛媛県久万高原町

■ジャコの隣にいるあの虫
めっきり寒くなり、久万高原町も冬到来。多くの昆虫は温度の変化の少ない場所で越冬しています。中でもめくれ上がった樹皮のすき間や窓のサッシは、虫がよく越冬する場所の一つ。ぺりっとめくると、お馴染みのジャコ(クサギカメムシ)やテントウムシ類に混じって、写真のような細長い昆虫がいることがあります。
この虫の正体はオオトビサシガメという肉食性のカメムシ。ジャコのメスと間違われることもありますが、全くの別種です。普段は樹上で生活しますが、冬場は越冬のため室内に入ってくることも。体長2cm以上とまあまあ大きいため、集団でいると驚かされます。また、肉食性で口が針のような構造になっています。そのため、不用意に捕まえると指などを刺されて痛い思いをすることになるのです。このように、完全に厄介者でしかなさそうな本種ですが、一緒に越冬しているジャコを食べることもあります。この他にも冬の風物詩とも呼べる室内のジャコ、外に放り捨てる前に、違う形の虫がいないかぜひ気にしてみてください。(安田)

▽学芸員のつぶやき
気になるこの虫のにおいは、まるで瞬間接着剤のようなにおい。においをかぐときは、刺されないように体の側面を持つか、ピンセットでつまみましょう。

問い合わせ:面河山岳博物館
【電話】58‒2130【HP】http://www.kumakogen.jp/site/omogo-sangaku/

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