■「ミュージアム・トークin久万高原」レポート
1月20日、2月17日に「ミュージアム・トークin久万高原」を開催しました。山岳博物館、天体観測館、そして美術館の三館がコラボして、それぞれの専門の立場からトークを行う、久万高原町ならではの取り組みです。
1月の回では天体観測館を会場に、「星座」を共通テーマに実施しました。まずは、星座が星という「点」を「線」でつないだ図像であることを、プラネタリウムの夜空をもとに重藤学芸員から解説してもらいました。その後、普段は夜空が映るドームに美術作品の画像を投影し、「点と線が印象的な美術作品」について私がお話ししました。例えば、多和圭三は鉄の塊にハンマーを振り下ろし、作品にします。その行為の繰り返しによって、表面には無数の「点」が刻印されます。また、ハンマーの動きやその軌跡を「線」と捉えることもできます。「線」を重ねることで「点」が刻まれ、その蓄積が作品になるのです。
普段は博物館や天体観測館に行くことが多いという参加者からも、美術館で実際の作品を見たくなったとのお声をいただきました。三館の共同企画は今後も継続して行う予定です。(品川)
▽学芸員のつぶやき
安田学芸員のトークテーマは「星のある虫 テントウムシ」。明るくない分野のお話を聞くことの楽しさを身をもって実感することができました。
問合せ:久万美術館
【電話】21‒2881【HP】http://www.kumakogen.jp/site/muse/
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