■北斗七星の呼び名
少しずつ暖かくなってきたこの頃、北の空に北斗七星が昇ってきています。「北斗七星」はおおぐま座の腰から尻尾の部分の7つの星のことです。ひしゃくの形と覚えると良いでしょう。
「北斗七星」という呼び方は中国から天文学と一緒に伝わったとされています。「斗」はひしゃくのことを意味し、「北にあるひしゃくの形のように並ぶ7つの星」から北斗七星と呼ばれるようになりました。
古来より日本では北斗七星をさまざまな呼び方で親しんできました。愛媛県ではシソウボシ(サイコロの目の四・三から連想)と呼ばれていたそうです。この名前は船の上で行われていた博打や、すごろくが基になったと言われています。昔はインターネットのような他の人へ情報を伝える手段が少ないため、日本各地で見た目から連想される名前が付けられました。
北斗七星は形が分かりやすく簡単に見つけられます。昔の人たちが行ったように連想されるものから自分で名前をつけてみるのも面白いでしょう。
▽学芸員のつぶやき
星の並び方からおたまやフライパンなどは思い浮かびますが、なかなか他の発想が出てきません。他に面白い呼び方を考えた方はぜひ教えてください。
問い合わせ:天体観測館
【電話】41‒0110【HP】http://www.kumakogen.jp/site/astro/
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