■期間限定のヒキガエルの姿
今月27日からいよいよ春の企画展「やまのぬし ヒキガエル」が始まります。写真や動画はもちろん、迫力ある日本のヒキガエル4種の生体展示でその魅力などを紹介します。その中で特に注目していただきたいのが、小さなニホンヒキガエルの子供(幼体)。成体になると手からはみ出す程のサイズですが、カエルに変態したばかりの幼体は、わずか1cmしかありません。成体のヒキガエルは頑丈で飼育しやすいのですが、幼体となると話は別です。中でも一番の試練は餌集め。数ミリ大の小さな虫しか食べることができず、気を抜くとすぐに衰弱してしまいます。ヒキガエルは10年以上生きることもありますが、そのほとんどが1年未満で死んでしまうと言われています。
現在展示に向け、面河産のニホンヒキガエルの卵を飼育中です。この原稿を書いている3月下旬ではまだオタマジャクシの状態です。展示期間中にどれほど成長するでしょうか。ぜひ実物を確認しに来てください。(安田)
▽学芸員のつぶやき
学生時代にヒキガエルを卵から7年間育てました。幼体の間は毎日小さな昆虫を与えなければならず、とても大変だったのを覚えています。
問い合わせ:面河山岳博物館
【電話】58‒2130【HP】http://www.kumakogen.jp/site/omogo-sangaku/
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