■上黒岩岩陰遺跡第4次調査(1)
1962年10月13日から18日まで第3次調査が実施されてから、しばらく調査は中断され、再開したのは7年後のことでした。
第4次調査は洞穴内および遺跡前(道路)を主体とした調査で縄文時代草創期9層まで調査されました。
出土遺物は、有舌尖頭器や隆起線文土器・線刻礫・矢柄研磨器などが出土したほか埋葬されたイヌや大量の埋葬人骨が発見されました。特に寛骨に骨角器の刺さった状態のものが確認され注目を集めました。
現地に今も残されている西壁断面の崩壊を防ぐ保存工事もまた同時に行われました。(遠部)
▽久万高原町教育委員会(上黒岩考古館)
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