■土星の環(わ)を見よう
まだまだ暑い季節が続いていますが、今年も土星のきれいな時期が近づいてきました。
土星は太陽系の惑星のうちの一つで環があることが有名です。その土星が9月8日に「衝(しょう)」となり、とても観察しやすい時期になります。「衝」とは、地球から見て太陽とちょうど反対側になるときのことです。そのため、夕方太陽が沈む頃に東の空から昇り、朝太陽が昇ってくる頃に西の空に沈んでいくのです。
土星といえば環が一番に思い浮かびます。この有名な土星の環は氷のかけらなどからできています。実は来年は土星の環がほとんど見えなくなってしまいます。環が無くなってしまったと思うかもしれませんが、そうではなく、この環はとても薄いうえに15年周期で傾きが変化しているのです。来年は環を真横から見ることになるため、薄い環はほとんど見えなくなってしまうのです。
土星は望遠鏡を使うことで環まできれいに見ることができます。天体観測館の観望会でも観察できますのでぜひお越しください。(重藤)
▽学芸員のつぶやき
望遠鏡で土星を見ると絵が写っているようだとの感想をよく聞きます。図鑑などで見る土星の形がそのまま見えるのでそう思うのも無理はないです。ぜひ実際の土星を見てください。
問合せ:天体観測館
【電話】41‒0110【HP】http://www.kumakogen.jp/site/astro/
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