■上黒岩遺跡収蔵庫の基礎工事
遺跡の出土品を収蔵するための収蔵庫の新築工事は「文化の里」の事業として進められました。
「文化の里」構想は、愛媛県が県下のすぐれた文化遺産を顕彰するための取り組みで、能島水軍の里(旧宮窪町 現今治市)、宇和文化の里(旧宇和町 現西予市)、石垣文化の里(旧城辺町 現愛南町)などとともに、岩陰文化の里(旧美川村)も位置づけられていました。
当時の写真や記録を見ると、収蔵庫の基礎は意外と深く、1m以上の掘削が行われていることがわかりました。しっかりした収蔵庫を建設しようとしたことがうかがえます。
収蔵庫建設とともに公衆トイレ建設や駐車場の造成などもあわせて行われました。
もう50年以上前のことで、今ではもう当時のことを知る人も少なくなっています。(遠部)
▽学芸員のつぶやき
自分が生まれる前の昭和48年1月の記録写真はモノクロのものが大半でした。収蔵庫建設を記録した古い写真などをお持ちの方がいらっしゃいましたらお知らせください。
問合せ:久万高原町教育委員会(上黒岩考古館)
【電話】21‒0139
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