■カノープスを見に行こう
今年もりゅうこつ座の一等星「カノープス」の見頃がやってきました。
カノープスはかなり低いところにあり、滅多に見ることができません。そのため中国の伝説「南極老人星伝説」では、見ると長生きできる星とされています。見つけるには、南が開けた場所で、明るいおおいぬ座の一等星「シリウス」が南に来る20時ころに南の低空を探しましょう。
実はこのカノープスは地球から見える恒星(自分で光っている星)の中で2番目に明るい星です。しかし久万高原町から実際に見てみると2番目に明るいとは思えないほど暗く見えます。なぜかというと、低空にあるため大気を通過する距離が長くなり暗くなってしまうのです。もし明るいカノープスを見たい場合はオーストラリアなどの南半球に行くと良いでしょう。
そうは言っても南半球に簡単にはいけないので、まずは久万高原町から見てみましょう。久万高原町から見るなら檜垣桜公園がおすすめです。夜は非常に寒いのでしっかり防寒をして観察してください。(重藤)
▽学芸員のつぶやき
今年は高野展望台から撮影をしてみました。雲が出てしまい綺麗には撮影できませんでしたが、なんとか写ってくれて良かったです。
問合せ:天体観測館
【電話】41‒0110【HP】http://www.kumakogen.jp/site/astro/
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