■新生県立今治病院と先進的予防医療・介護の取り組み
今治市医師会会長 木本眞
あけましておめでとうございます。市民の皆さまには、穏やかな新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
昨年11月に、県立今治病院建て替え基本計画が公表されました。誠に喜ばしく、大いに期待するところであります。知事、市長をはじめ、長年にわたりご努力をされました関係者の方々に深く感謝を申し上げます。「救急」「小児・周産期」「感染症」「災害医療」等、地域医療の充実と地域の発展の根本となる部門の中核病院として、更なる大きな機能・役割を持った新生県立今治病院が誕生することとなります。今後も、医師会は、新生県立病院の充実に向け最大の努力を尽くしてまいります。
また、医師会は、今治市、愛媛大学と共に医療・介護・福祉分野での先進的実証実験にも取り組んでいますのでご紹介いたします。(1)『AIを使った介護監視システム』です。「人物位置、間接点位置、姿勢をAIで認識し利用者の行動を分析」「所定の行動を起点に関係者に映像配信」等、介護スタッフの負荷を軽減し、データー連携により介護業務の効率化を図るものです。現在、600床で実施しています。(2)『拡大新生児スクリーニング検査の推進』です。今治市は「ライソゾーム病5疾患」「脊髄性筋萎縮症」「重症複合免疫不全」を対象のスクリーニング検査費10000円/人を全国初の全額公費補助といたしました。国、県での制度化を目指し陳情を行っています。(3)『健康で長生きする社会の実現を目指すトライアル事業』です。血中タンパク質から認知症等の疾病リスクを調査し、生活習慣の改善をサポートするものです。
いずれも画期的で、将来性が大きく、何よりも、医療・介護・福祉・保健に大いに貢献する取り組みです。皆さまのご協力をお願いいたします。
本年も、皆さまにとりまして素晴らしい年でありますよう心から祈念申し上げます。
※このコーナーの記事は今治市医師会広報委員会のご協力によるものです。
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