■看護の道を
今治市医師会会長
木本 眞
明けましておめでとうございます。市民の皆様には、穏やかな新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
世界を震撼させた「新型コロナウイルス感染症」も徐々に落ち着きをみせ、皆様もほぼ以前の生活に戻られていることと思います。一方、私たち医療機関におきましては、医師とともに医療の中核をなす「看護師の不足」が近年特に顕著になって参りました。看護師がいなければ医療機関は医療の提供はできません。看護師の勤務事情はその医療圏域で育成され、育成されたその地にほぼ定着いたします。今治地域の看護師は、今治で育成・定着を図る必要があります。松山からも、西条・新居浜からも来ないのが現実です。
今治地域において、その看護師を唯一育成・輩出しているのが今治看護専門学校です。近年の人口減少や四年制大学志向により入学者も減少していますが、今治地域の医療を守り・発展するためには、今治看護専門学校の役割が益々増大していると痛切に感じています。今治地域全体で、オール今治で支援していただきたく思います。今治市医師会は、「新たな今看」「安心な医療体制」を目指し最大の努力をして参ります。皆様の中から、一人でも多くの方が「今治地域の医療に貢献する」との思いを持っていただき、是非とも「看護の道」を選んでいただきますことを期待いたしております。
本年が皆様にとりまして、素晴らしい年でありますよう心から祈念申し上げます。
※このコーナーの記事は今治市医師会広報委員会のご協力によるものです。
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