■睡眠について
今治市医師会
橋田 英俊
「人生100年時代」です。通算すれば30年間は眠っていることになり、その時間を快適に過ごしたいと思うのは当然です。また有名アスリートによるマットレスのCMが流れ「睡眠の質が日中の活動の質を決める」と言われれば、さらに睡眠にこだわらざるを得ません。書店には睡眠に関する一般書が数多く並んでいますが、どれを手に取るか、選択肢が多いと迷うものです。
信頼できる情報を基に比較的分かりやすく書かれたものとして「健康づくりのための睡眠ガイド2023」をご紹介したいと思います。同ガイドには、生活習慣や睡眠環境などを見直し「適正な睡眠時間を確保」するとともに「睡眠休養感を高める」ための方策が推奨事項、参考情報としてまとめられています。例えば「日光を浴びると体内時計が調節されて入眠しやすくなる」「寝室は暑すぎず寒すぎない温度で、就寝の1~2時間前に入浴し身体を温めてから寝床に入ると入眠しやすくなる」「しっかり朝食を摂り就寝直前の夜食を控えると、体内時計が調整され睡眠・覚醒リズムが整う」「無理に寝ようとするのを避け、眠気が訪れてから寝床に入ると入眠しやすくなる」「晩酌での深酒や、眠るためにお酒を飲むこと(寝酒)、また喫煙は睡眠の質を悪化させる可能性がある」などです。
また、ガイドを実践しても睡眠に関連する症状が続く場合は、閉塞(へいそく)性睡眠時無呼吸などの睡眠障害が潜んでいる可能性があるため医療機関を受診するよう勧めています。インターネットで簡単に検索できますので、睡眠でお悩みの方は参考にしていただければと思います。
※このコーナーの記事は今治市医師会広報委員会のご協力によるものです。
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