■瓦産業と共に受け継がれるいりこ飯
ー菊間地区ー
オチ新瓦産業株式会社
越智 浩子さん
菊間は、古くから瓦産業で知られる町です。豊かな漁場にも恵まれ、かつては「いりこ漁」も盛んでしたが、現在「いりこ」は貴重なものとなりました。今回ご紹介するのは、菊間の伝統的な「いりこ飯」をおむすびにした逸品です。いりこやきくまあげ、日本酒、地元産の醤油を使用し、素材にこだわり抜いた一品となっています。
いりこは一匹ずつ丁寧に頭や骨を取り除き、日本酒に漬け込んでから炊き込みます。この手間をかけることで、ふんわりとした食感と豊かな風味が引き出され、食べるたびに懐かしい風景が蘇ります。
いりこ飯は、昔から家庭で親しまれ、地域の集まりでも振る舞われる「菊間の味」です。この伝統を守りながら、地域活性化の一環として商品化にも取り組んでいます。サイクリングイベントや東京のアンテナショップで販売され、その美味しさが多くの人々に伝わっています。
また、菊間瓦も地域の誇りです。主人が手がけた道後温泉本館屋根瓦の修復作業は、菊間の技術力を象徴しています。食、産業、自然が織りなす魅力あふれる菊間町へ、ぜひ一度足を運んでみてください!
◎今治市合併20周年記念事業で「おむすび」をキービジュアルとしたロゴマークを作成しました。
今年度は「むすぶ」をテーマに紹介します。
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