■12月図書館カレンダー
▽利用案内
開館日時:火曜日~日曜日午前9時30分~午後6時
休館日:毎週月曜日(月曜日が祝日のときはその翌日も)祝日、月末図書整理日、年末年始蔵書点検日
※町見公民館・瀬戸町民センター・三崎公民館で図書と雑誌の予約受取・返却ができます。
■新着図書
新しく購入した本は図書館ホームページからもご覧いただけます。
▽一般書
『歌われなかった海賊へ』逢坂冬馬/著
『幽玄F』佐藤究/著
『喫茶おじさん』原田ひ香/著
『私労働小説』ブレイディみかこ/著
『うるさいこの音の全部』高瀬隼子/著
『記憶の歳時記』村山由佳/著
『まんがでわかるだましの手口』佐藤正明/著
ほか
▽児童書
『なにができる?』キボリノコンノ/作
『あったらいいね』多田ヒロシ/作
『はなげ小学生』すけたけしん/文、塚本やすし/絵
『ネコはとってもいそがしい』吉野万理子/作
『月さんとザザさん』角野栄子/作
『こども資源マップ』柴田明夫/監修
『ブラックバードの歌』カチャ・ベーレン/著
ほか
■ピップスおはなし会のご案内~12月のおはなし会~
日時:9日(土)午後1時30分~
場所:図書館おはなしコーナー
対象:どなたでも参加できます♪
■休館のお知らせ
12月28日(木)~翌年1月3日(水)は、年末年始のため休館します。
休館中に本・雑誌を返却される方は、生涯学習センター1階の返却ポストをご利用ください。CD、DVDは破損する恐れがあるため、4日(木)に直接カウンターまでお持ちください。
■図書館長のススメ!
『裏と表』梁石日/著(幻冬舎)
先月、当町の瀬戸中学校で開催された「ビブリオバトル」にお邪魔をしました。バトラー(発表者)がそれぞれオススメの本を発表後、間髪入れず質問のアラシ、すかさずバトラーの応答。こんなに身近で、こんなに間近で、本について語り合う光景を見たのは初めての経験で胸が熱くなるのを覚えました。来年度も開催予定だということで楽しみです。
今月の推奨作品は梁石日先生の「裏と表」です。先生は実父をモデルにした映画『血と骨』が有名です。ご覧になった方もおられるのではないでしょうか。結構パンチの効いた作品でしたね。
主人公「樋口正志」はバブル絶頂期に金券ショップ「オリエント」に勤め始めるが、その時から不景気の波は押し寄せ始めていた。そこで、自らが起業を決意した。
最高の場所を確保した樋口は、念願の金券ショップを開店した。個性的な従業員を雇い大量の高速券、旅行券、テレホンカード等。換金して裏金づくりに精を出す人間たち。本物じゃなく偽物も売りに来たりするんです。いったいどうやって売り捌くんでしょう。裏には裏の繋がりがあるんでしょうか。
この作品は、サスペンスにつきものの殺人事件はおきません。例えて云うなら人と人の騙し合いといった所でしょうか。ページを捲る手が止まらないこと必至です。この小説も先生の筆力があってのことと思います。はてさて、最後はどういう結末が待っているでしょうか。是非、図書館で借りてお読みください。
この本をお勧めするのは、執筆当時と比べ時代にそぐわない部分も多々あるが、この小説を通して、全てにおいて「表と裏」があり、表の部分だけじゃなく、裏の部分もみて何事も自身で見極めて欲しいと思うからです。
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