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人権学習シリーズ 370

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愛媛県伊方町

■「人生が確実に変わります」~四国地区人権教育研究大会報告~
去る七月十二日、十三日の二日間、第七十回四国地区人権教育研究大会が徳島市で開催されました。伊方町からは、人権教育協議会の役員や学校関係者など十名が参加しました。
この研究大会では、乳幼児教育、学校教育、社会教育、大学教育の四分科会において、合計四十六本の実践が報告され、次の三つの視点から、活発な話合いが行われました。
・「知る(学ぶ)こと、気づくことの大切さを広める」
・「自分ごととして考え、話し合い、つながる」
・「人を人として大切に(尊敬)する行動を広める」
学校教育進路保障の分科会で、三崎高校の実践が報告されました。一人の女子生徒の変容を軸に、様々な事情を抱えた生徒とそれを支える教職員集団の活動をまとめた報告は、報告者である羽田教諭の熱い語りとともに、参加者に大きな共感と感動を与えました。
その女子生徒は、中学校時代には「世界がすべて灰色に見えていた」そうです。しかし、三崎での様々な体験を通じて、彼女の世界に徐々に色が付き始めます。そして、ここで生活すれば「人生が確実に変わります」という言葉を残して、彼女は夢を持って卒業しました。
その彼女の変化は、「学校のために生徒がいるのではなく、生徒のために学校がある」という初心に立ち返って、「生徒の実態を知り、生徒の悩みや苦しみを自分ごととして考え、話し合い、全ての生徒を人として大切にする」支援を実践した教職員の姿勢に支えられたものだと思います。そして、彼女のように三崎高校で人生が変わった生徒はたくさんいます。
「生徒の成長」が三崎高校の最大の魅力だと生徒や先生方は口をそろえます。その成長を支えているのは、三崎高校生を人として大切に見守る地域の人々の温かな視線と生徒一人ひとりに献身的に寄り添う教職員の姿だと感じました。
人権が大切にされ、みんなが安心して心豊かに暮らせる町づくりの第一歩は、目の前に居る人を大切にする心なのだと、三崎高校の実践を聞きながら改めて思いました。

伊方町人権教育協議会事務局

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