令和6年度 全国学力・学習状況調査における調査結果

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■全国学力・学習状況調査の実施状況について
調査の目的：
ア.義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から、全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握・分析し、教育施策の成果と課題を検証し、その改善を図る。
イ.学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等に役立てる。
ウ.そのような取組を通じて、教育に関する継続的な検証改善サイクルを確立する。
調査の対象：小学校第6学年、中学校第3学年
調査内容：
・教科に関する調査(小学校は国語及び算数、中学校は国語、数学)
・生活習慣や学習環境等に関する質問紙調査

■伊方町における調査結果の公表について
公表の趣旨：学力や学習状況の調査結果について、学校・家庭・地域のみんながその情報を共有し、学力向上のためにどうしていけばよいかを検討して指導改善等に取り組んでいく。

■令和6年度　全国学力・学習状況調査における調査結果

●1.小学校
▽結果の分析
・国語科の正答率は、全国平均をやや下回っている。
・国語科の項目別においては、知識・技能面について全国との開きが見られる。
・算数科の正答率は、全国平均をやや上回っている。
・児童生徒質問紙調査では、「将来の夢や希望を持っている」「課題解決に向けて自ら考える」「自分にはよいところがある」「週3回以上のICTの使用」の項目は、全国平均を上回った。一方、「学校に行くのが楽しい」「平日授業以外に1時間以上勉強する」「授業内容がよく分かる」の項目が全国平均を下回っている。

▽具体的な取組
・国語科においては、引き続き、基礎・基本の定着を図る。辞書等を積極的に取り入れ、言葉と向き合い、意味を考えて読んだり書いたりすることができるようにする。語句の関係や文法等の言語事項に関する学習をていねいに行い、正しく理解させる。学習した事柄を取り入れながら「読む」「書く」学習を進めたり、教室等の言語環境を整えたりして、言葉を意識できるようにする。読解力の向上を目指して、学習教材を工夫する。
・算数科においては、引き続き、児童の学力向上に向けて各学校で実態に応じた工夫・改善を行う。既習事項を活用し、計算力や説明する力が身に付くように、継続して授業改善を行う。
・児童が「よく分かる」授業をめざして、教科書、補助資料、電子機器、具体的な教材等を積極的に取り入れる。補充学習や個別指導の時間を確保する。学習理解度の向上につながるICT機器の効果的な使い方を教職員が研修し、引き続き工夫・改善を加えて積極的に活用する。

●2.中学校
▽結果の分析
・国語科の正答率は、全国平均をやや上回っている。昨年度まで全国平均を大きく下回っていた「書くこと」についても向上が見られる。
・数学科の正答率は、全国平均をやや下回っている。「数と式の学習」及び「図形の学習」は全国平均を下回っているが、苦手分野への対応力が備わり、少しずつ正答率の向上が見られている。
・児童生徒質問紙調査では、「将来の夢や目標をもっている」「自分にはよいところがある」「学校に行くのは楽しい」の項目が昨年度に比べて改善された。

▽具体的な取組
・国語科では、全国平均をやや下回っている「読むこと」の力をさらに高めるために、情報の整理と登場人物の気持ちについて深く考える学習を行う。
・数学科では、論理的思考や表現力を身に付けさせるために、今後も記述式問題の反復練習や解き方の解説の機会を増やしていく。また、「数と式の学習」は、プリント学習を繰り返し行い、定着を図る。
・「数学科の授業内容はよく分かる」の項目が低いため、計算の反復練習などで自信をつけさせて達成感を味わわせる。
・課題解決に向けた行動力を身に付けるため、課題提示を工夫したり、適切なアドバイスを行ったりする。

●3.家庭・地域の皆様へ
・結果にこだわることではなく、過程の頑張りを認め、励ましてください。褒められることで、意欲が高まります。「よく頑張っているね」とお子さんに声掛けしてください。
・読書は、文字に親しみ、語彙を豊かにしたり、感性を磨いたりすることのできるすばらしいものです。家庭でも、ぜひ家族で読書に親しんでみてください。
・挨拶は、人と人とをつなぐとても大切なものです。家庭・地域・学校において、気持ちのよい挨拶を交わしていきましょう。
・学校教育において家庭・地域の方々のサポートは、大きな力となります。PTAや学校支援ボランティアなどの皆様のご協力は、子どもたちの学力向上につながります。また、子どもたちも地域に出て学びを広げていきます。
今後ともよろしくお願いいたします。