■(1)運転状況について(令和6年10月末日現在)
伊方1号機(廃止措置)
伊方2号機(廃止措置)
伊方3号機(定格電気出力89万キロワット)
■(2)伊方発電所3号機 炉内核計装装置の不調について
伊方発電所3号機は、定期検査中のところ、10月2日1時50分、炉内核計装装置が不調であることを保修員が確認し、詳細な点検が必要であると判断しました。
原子炉内の燃料の出力分布を測定する検査のため、伊方発電所3号機は原子炉出力約8%を維持しておりましたが、当該装置の対応に時間を要するため、10月7日18時59分に原子炉を停止しました。
調査の結果、今回の定期検査で取り替えた炉内計装盤の検出回路に使用している高電圧発生基板と接地回路の構成が適切でなかったことを確認しました。
このため、検出回路の信号を正常に測定するために、当該接地回路の改修を実施し、炉内核計装装置による原子炉内の燃料の出力分布の測定方法を変更しました。
原子炉は10月16日12時00分に起動し、18日15時01分に送電を開始しました。
■(3)伊方発電所3号機 ETA排水処理装置 電解ポンプAの不具合について
伊方発電所3号機は、定期検査中のところ、ETA排水処理装置の電解液ポンプAが自動停止したことから、当該ポンプのハンドターニングを実施した結果、10月16日10時15分、当該ポンプの分解点検が必要と判断しました。
調査の結果、当該ポンプのモータ軸に固定している駆動ユニットがポンプケーシングと接触した痕があることを確認しました。接触した原因は、駆動ユニットとモータ軸を固定するネジが緩み、駆動ユニットの位置がずれたことによるものと推定しました。
今後、電解液ポンプAの部品の取り替えを計画するとともに詳細を調査します。
なお、これらの事象によるプラント及び環境への放射能の影響はありません。
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