今年度、三崎小学校は開校150周年を迎えました。この記念すべき一年間を児童・保護者・地域のみなさんと共に祝い、記憶に残るものにしようと、昨年度から記念事業の計画を進めてきました。
最初のイベントは、4月27日に行った「記念遠足」です。今年度は愛媛FCのエスコートキッズが当たっていたため、その日に合わせて「とべ動物園」を訪れました。6年生を中心とした縦割り班に分かれ、限られた時間の中で、普段見ることのできないたくさんの動物を見て回りました。動物園を満喫した後は、ニンジニアスタジアムに移動して、全校児童でエスコートキッズの役割を立派に果たしました。試合前の練習を間近で見せていただいたり、選手とのハイタッチイベントに参加させていただいたりと、エスコートキッズならではの特典もあり、子供たちは大喜びでした。
続いてのイベントは、三崎小中合同運動会での「バルーンリリース」です。保護者・地域のみなさんと共に500個の風船を大空へ放ちました。この日は、長年にわたり小中学校の環境整備にご尽力いただいた地域ボランティアの方への感謝状贈呈式もありました。青空に吸い込まれるように小さくなっていく色とりどりの風船を見送りながら、地域の温かさや伝統の重み、そして未来への展望に思いを馳せました。
最後は、記念事業のメインイベントである「もちつき大会」です。記念式典を行った後、保護者・地域のみなさんと一緒に、盛大に餅つきを行いました。餅つきの経験がない子どもたちも増えている中で、この行事は、三崎小学校の150回目の誕生日を祝うだけでなく、子どもたちにとってすばらしい体験の場となりました。重い杵を振り上げてふらつく姿、うまく丸められず四苦八苦する姿など様々な子どもたちの姿が見られましたが、地域の方や保護者のみなさんに優しく教えていただきながら、みんなで楽しく活動することができました。徐々に力強さを増す「ペッタン、ペッタン」という音や少しずつ形が整ってきたお餅を見ながら、この活動が地域ぐるみで子供を育ててきた三崎地区の縮図であるように感じました。
この後は、現在編集作業が進んでいる「開校150周年記念誌」が完成すれば記念事業も完結となります。三崎小学校らしさを記録し、後世に伝える一冊に仕上げたいと願っています。学校が長い間、地域の中心として発展し続け、地域の宝である子どもたちを健全に育み続けるためには、教職員のたゆまぬ努力と行政のバックアップが不可欠であることは言うまでもありませんが、この三崎地区には累々と受け継がれてきた高い教育力と地域への深い愛情があることを忘れることはできません。紙面をお借りして、これまで三崎小学校に関わっていただいたすべての方々に、そして現在も三崎小学校を支えてくださっている保護者・地域の皆様に深甚なる敬意と感謝の意を表します。
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