佐田岬民俗ノート 227

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■「三崎以外のアコウ」
「佐田岬半島のアコウ」といったら皆さんが思い浮かべるのは…きっと国の天然記念物「三崎のアコウ」ですよね?アコウはクワ科でイチジクの仲間で、一年中葉が緑色の常緑高木です。三崎のアコウは大正10(1921)年3月3日に「三崎村あこう樹」として四国初・全国で2番目に国の天然記念物に指定されています。我が国の生育地の北限に位置するという点が学術的に評価され、指定に至ったのでした。
現在、国の天然記念物のアコウは三崎以外に全国に4ヶ所あります。とりわけ注目すべきは「三崎のアコウ」と同年月日指定の「松尾のアコウ自生地」(高知県土佐清水市)。「清松村あこう自生地」という名で指定されました。この他に佐賀県の「高串アコウ自生北限地帯」(昭和3年指定)、宮崎県の「内海のアコウ」(昭和16年指定)、長崎県の「奈良尾のアコウ」(昭和36年指定)があります。
また、西予市明浜町の「客人神社のアコウ」は愛媛県の天然記念物に指定されています(昭和52年指定)。
今後もずっと私たちの生活とアコウ樹がそこにあり続けられるよう、次の世代へ引き継いでいけるように、今の私たちにできることを考えていきたいですね。

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