■(1)運転状況について(令和6年4月末日現在)
伊方1号機(廃止措置)
伊方2号機(廃止措置)
伊方3号機(定格電気出力89万キロワット)
定格熱出力一定運転中
■(2)伊方発電所 低レベル放射性廃棄物搬出検査装置の不具合について
令和6年4月1日、伊方発電所において固体廃棄物貯蔵庫(管理区域内)に設置している低レベル放射性廃棄物搬出検査装置(※1)を点検中に、当該装置のドラム缶搬送装置の部品が故障しており、詳細な点検が必要と判断しました。
今後詳細を調査します。
■(3)伊方発電所 雑固体焼却設備排ガスブロアの不具合について
令和6年4月17日、伊方発電所雑固体焼却設備(※2)において、運転中の排ガスブロア(※3)(管理区域内)の軸受部より異音がしていることを保修員が確認し、同日18時05分、詳細な点検が必要と判断しました。現在は、排ガスブロアを含め、雑固体焼却設備の運転を停止しています。
今後詳細を調査します。
■(4)地震による伊方発電所の状況について
4月17日23時14分頃、豊後水道を震源とする地震が発生し、伊方発電所において最大38ガルを観測しました。
・1号機…35ガル(廃止措置中)
・2号機…38ガル(廃止措置中)
・3号機…33ガル(通常運転中)
伊方発電所3号機は、2次系ドレンタンクの水位制御がバックアップの系統に切り替わった影響で発電機出力が約2%低下しました。
点検の結果、バックアップの水位計測器が正常に水位を検出できていないことを確認したことから、当該計測器を予備品に取り替え、正常に水位が検出できていることを確認しました。その後、発電機出力を約2%上昇させ、当該水位制御に問題がないことを確認し、4月25日13時05分、通常状態に復旧しました。
今回の地震による伊方発電所の安全への影響はありませんでした。
※1 放射性廃棄物を詰めて製作したドラム缶を六ケ所村にある日本原燃(株)低レベル放射性廃棄物埋設センターへ搬出するにあたり、廃棄体の線量、放射能濃度等を確認するために検査を行う装置。
※2 荷揚岸壁付近に設置している付属設備で、管理区域内の作業で発生した紙ウエス、布切れ等の可燃性の低レベル放射性廃棄物を焼却する設備。
※3 焼却炉で雑固体を焼却する際に発生した排ガスをフィルタでろ過した後に焼却炉排気筒へ導くとともに、焼却炉内を負圧に維持する送風機。
これらの事象によるプラントへの影響、環境への放射線の影響はありません。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>