図書館だより

27／31

■7月　図書館カレンダー

▽利用案内
開館日時：火曜日～日曜日　午前9時30分～午後6時
休館日：毎週月曜日(月曜日が祝日のときはその翌日も)祝日、月末図書整理日、年末年始蔵書点検日
※町見公民館・瀬戸町民センター・三崎公民館で図書と雑誌の予約受取・返却ができます。

■新着図書
新しく購入した本は図書館ホームページからもご覧いただけます。

▽一般書
『詐欺師と詐欺師』川瀬七緒/著
『告白撃』住野よる/著
『控えよ小十郎』佐藤巖太郎/著
『ドクター・デスの再臨』中山七里/著
『海を破る者』今村翔吾/著
『職場を腐らせる人たち』片田珠美/著
『六十路通過道中』群ようこ/著
ほか

▽児童書
『もぐちゃんのおさんぽ』たかどのほうこ/作
『野球しようぜ』とりごえこうじ/文,山田花菜/絵
『ねえねえ、なに見てる?』ビクター・ベルモント/絵と文
『いいわけはつづくよどこまでも』岡田淳/作
『あした話したくなるおもしろすぎる学校のひみつ』山口正/監修
『ロボットのたまごをひろったら』奈雅月ありす/作
『あなたの言葉を』辻村深月/著
ほか

▽電子図書館の新着図書
『揚げずに!揚げ物ざんまい』あまこようこ/著
『明日も一日きみを見てる』角田光代/著
『誰でも釣れる!堤防フィッシング』つり情報編集部/編
『わがしやパンダ』香桃もこ/作
『おもしろい話、集めました。N』藤ダリオ[ほか]/作
『スーパースター物語大谷翔平』シェレル・キム/著
ほか

電子図書館ホームページ
【URL】https://web.d-library.jp/ikata

■ピップスおはなし会のご案内～7月のおはなし会～
日時：20(土)午後1時30分～
場所：図書館　おはなしコーナー
対象：どなたでも参加できます
※今年度から第3土曜日に変更になりました

■図書館長のススメ!
『風に立つ』柚月裕子/著(中央公論新社)

読者の皆さん、読書する時は「紙本」ですか、それとも「電子図書」ですか。私はやっぱり紙ですね。捲る作業も読書の醍醐味だと思っていますが、いかがでしょうか。
今月の推奨作品は柚月裕子先生の「風に立つ」です。今までの先生の作品は警察、検察、極道モノといった特徴がありましたが、この作品に至っては、少年犯罪に特化した内容となっています。
作品内容の前に、「風に立つ」について調べてみました。かつて馬(ウシウマ)の飼育が盛んだった「種子島」の諺で「本来は風に向かって立つ。いわゆる風(困難、問題等)に直面しても、自らを奮い立たせ、前に突き進むこと!のようです。余談ですが「風に立つライオン」という歌もありましたね。
主人公「小原悟」は実父である「孝雄」の南部鉄器工房で働いている。寡黙で職人肌である孝雄は、何を思ってか家族に相談もせず、「補導委託」を引き受けようとした。最初は反対していた悟であったが…。
結局、当初のとおり受け入れる事になり、やってきたのが比較的大人しい少年「春斗」だった。悟、孝雄、工房の職人達も初めてのことで試行錯誤する日々であったが、そこで救世主が現れた。アルバイトの「八重樫」で、春斗をいい方向へ導いてくれます。読み進める度に(春斗、頑張れ!)と心の中で叫んでいました。
この小説は事件が起きる訳でもなく、淡々と物語は進んで行きます。が、少年「春斗」が成長して行く過程が気になってページを捲る手が止まりません。さて、最後は…。
この本をお勧めするのは、目の前に大きな壁が立ちはだかったとしても、挫けず頑張って欲しいと思うからです。