■(1)運転状況について(令和6年6月末日現在)
伊方1号機(廃止措置)
伊方2号機(廃止措置)
伊方3号機(定格電気出力89万キロワット)
定格熱出力一定運転中
■(2)地震発生時の伊方発電所の状況について
令和6年6月1日4時2分頃、伊方発電所において以下のとおり地震を感知いたしましたが、中央制御室でパラメータを確認したところ、伊方発電所1,2,3号機に異常はありませんでした。
■(3)伊方発電所3号機 原子炉補機冷却水クーラ3D海水出口弁の不具合について
伊方発電所3号機は通常運転中、原子炉補機冷却水海水系統の定期切換を実施していたところ、閉となるべき原子炉補機冷却器3Dの海水出口弁の表示が完全に閉となっていないことを確認しました。
このため、6月24日15時14分、当直長が原子炉施設の保安規定に定める運転上の制限から逸脱したと判断しました。
その後、当該弁の開閉確認を実施し、開閉状態に異常がないことを確認しました。このため、同日20時31分に運転上の逸脱から復帰し、通常状態に復旧しました。
今後詳細を調査します。
■(4)伊方発電所 機材保管庫に設置する火災感知器の誤作動について
6月26日15時32分、伊方発電所機材保管庫に設置する火災感知器が作動し、1、2号機中央制御室に火災発生を示す信号が発信したことから、15時33分、消防署へ連絡しました。
また、当直員が現場確認を行い、同日15時45分、炎や発煙等がないことを確認しました。
その後、同日16時15分、消防署が現場にて火災ではないことを確認しました。
当該火災感知器の取り替えを行い、火災発生を示す信号の再発信がないことから、火災感知器の誤作動と判断し、6月28日14時00分、通常状態に復旧しました。
今後詳細を調査します。
■(5)伊方発電所3号機 セメント固化装置エリアに設置する火災感知器の誤作動について
伊方発電所3号機は通常運転中、6月27日10時28分に原子炉補助建屋内のセメント固化装置エリアに設置する火災感知器が作動し、3号中央制御室に火災発生を示す信号が発信したことから、10時29分、消防署へ連絡しました。
当該エリアを確認したところ、作動した火災感知器と同じエリアに設置されているセメント固化装置混練機において、モータと攪拌機を連結しているベルト4本のうち、1本が切れていることを確認しました。このため、ベルトが千切れたことで粉塵又は煙が発生し、火災感知器が作動したものと考えられます。
また、同日15時55分、消防署が現場にて火災ではないことを確認しました。
今後詳細を調査します。
これらの事象によるプラントへの影響、環境への放射線の影響はありません。
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