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人権学習シリーズ 382

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愛媛県伊方町

■「自己を高める人権学習」
新川会館 館長 奥田總一郎

人権は、よく「思いやり」や「親切」など精神的な面(道徳)によって成り立っているイメージがあります。思いやりや親切はとても大切なことですが、それだけで人権問題が解決できるでしょうか?
人権はすべての人が生まれながらに持っている権利で、すべての人の人権が実現されなければなりません。
人が人として幸せに生きていくための権利、誰からも侵されることのない権利、その条件は人間であるということだけです。
また、基本的人権は「多数決によっても奪うことのできない権利」と言われています。
差別を受ける側は少数派(マイノリティ)で、差別をする側は多数派(マジョリティ)です。しかし、多数派にいる人が事故や病気、その他の事柄が原因で突然少数派になることはあり得ることです。
人権問題に対して当事者意識や理解、想像力を持って行動することが重要です。現在は人を差別することは許されないという社会規範が構築されてきて、偏見や差別はいけないということは誰でもわかっています。しかし何らかの原因で突然差別の炎が燃え上がることがありはしないでしょうか?
人の心に棲む弱い心、妬(ねた)み、嫉(そね)み、羨(うらや)み、優越心、劣等心、心の荒立ち等々数え上げればきりがない差別心や偏見の心因を治すことは簡単ではありません。この心因を治していくのが人権学習です。
「人権とは正しい、人としての心を育てる権利」
「人権学習とは人としての正しい生き方、自分の心の有りようを学ぶこと」
それぞれの地区で懇談会を開いて自己を高める機会を是非進めて頂きたいと願っております。

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