■2月図書館カレンダー
▽利用案内
開館日時:火曜日~日曜日 午前9時30分~午後6時
休館日:毎週月曜日(月曜日が祝日のときはその翌日も) 祝日、月末図書整理日、年末年始、蔵書点検日
※町見公民館・瀬戸町民センター・三崎公民館で図書と雑誌の予約受取・返却ができます。
■新着図書
新しく購入した本は図書館ホームページからもご覧いただけます。
▽一般書
『桜が散っても』森沢明夫/著
『カメオ』松永K三蔵/著
『皇后は闘うことにした』林真理子/著
『下垣内教授の江戸』青山文平/著
『歪曲済アイラービュ』住野よる/著
『義父母の介護』村井理子/著
『ごはんが楽しみ』井田千秋/著
ほか
▽児童書
『まめまきぱーらぱら』おおいじゅんこ/作
『それゆけ!ばあちゃんぐんだん!』ジュディス・カー/作
『おなじところちがうところ』新井洋行/作,嶽まいこ/絵
『南極のサバイバル』洪在徹/原案
『カフェ・スノードーム』石井睦美/文
『秘密文庫』日本児童文芸家協会/編
『まさきの虎』濱野京子/作
ほか
■ピップスおはなし会のご案内~2月のおはなし会~
日時:15日(土)午後1時30分~
場所:図書館 おはなしコーナー
対象:どなたでも参加できます
※今年度から第3土曜日に変更になりました
■郷土資料の寄贈をお願いします
ご自宅に眠っている郷土資料はありませんか?旧伊方・瀬戸・三崎町発行の本や冊子、地域や学校で発行した文集、記念誌、会報など、伊方町に関する資料がありましたら、図書館へ寄贈をお願いします。
■図書館長のススメ!
『ライオンのおやつ』小川糸/著(ポプラ社)
読者の皆さん、読書するときは音楽を聴きながら行っていますか。音楽を聴きながら読むと集中出来ないじゃないかと思うかも知れませんが、騙されたと思って実行してみてください。でも、ロックやポップスじゃだめですよ。喫茶店を想像してみてください。そうですよね。きっと素晴らしい読書生活になると思います。
今月の推奨本は小川糸先生の「ライオンのおやつ」です。絵本に出てきそうな可愛いライオンが活躍するのを思い浮かべてしまいますが、残念ながら違ったようです。
主人公「海野雫」は33歳でガンに侵され余生を瀬戸内海に浮かぶレモン島のホスピス「ライオン」で送ることに決めた。ホスピスでの生活は嫌な事ばかりでもなかった。スタッフは優しいし、散歩に出かけたブドウ畑ではほろ苦い恋も経験します。いつも雫に寄り添う犬の「六花」。この犬の存在が心の拠り所になったことは間違いないですね。
ここでの「おやつ」は、重要な意味がありました。定期的に食べる物ではなく、今までで一番思い出のこもった物を人生の最後で食べる。いいですね。こういうのもアリだと思います。
今まで何冊かの本を推奨してきましたが、そのほとんどが、次の展開を期待してしまう物語ばかりでしたが、今回ばかりは雫が弱っていくのを知りたくないというのが本音です。出来れば少しでも長生きして欲しい。もう少し、もう少しと。ついつい小川先生の筆力に引き込まれ、感情移入し過ぎ状態のわたしでした。果たして、雫は人生最後のおやつを食べることが出来るのでしょうか。
物語に登場するバッハ作曲「無伴奏チェロ組曲」、雫の心情とそのメロディライン、チェロの音色が完全にマッチしていて状況が浮かんできます。是非、体現してみてください。きっと味わい深いものになると思います。
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