八幡浜市で開催している「ダルメイン世界マーマレードアワードandフェスティバル日本大会」。
今年で5回目を迎えるこの大会の効果は、地域振興や小規模事業者の支援だけでなく、さまざまな分野で広がりを見せています。
今年度は初めての取組として「英国への中学生派遣事業」を実施し、市内の中学生6名が現地の人々と交流を深めました。
今回は大会を通じて生まれた国際交流について、派遣団が撮影した写真を中心に特集します。
【初めての英国、たくさんの学び。】
◆英国派遣を通して
松柏中学校3年 井野英汰(えいた)さん
○自然や街並みに感動。
英国派遣事業に応募したのは、自分の視野を広げたかったからです。初めての海外で不安でしたが、背中を押してくれた両親には本当に感謝しています。
今回の交流で特に印象に残っているのは英国の自然や街並みの風景です。ダルメインの屋敷裏の草原はとても広くて気持ちよかったですし、電線のないロンドンの大通りも素敵でした。また、社交的な人が多く、たくさん話しかけられたことも心に残っています。僕は英語が得意ではありませんが、通訳の方や携帯電話の翻訳機能のおかげで、話したいことを伝えることができました。現地の人から実際に話が聞けて勉強になりました。
○英国派遣が財産に。
今回の交流で、英国の良いところもたくさん知りましたが、公共施設の清潔さや治安の良さなど、当たり前だと思っていた日本の良さにあらためて気付きました。
また、自分の将来も見つめ直すことができました。僕はプログラミングに興味があるので、将来もその方面に進みたいと考えています。そのためにもまずは高校受験に向けて、勉強はもちろん、学校見学や体験入学などにも積極的に参加したいです。
今回の英国交流で手に入れた財産を大切に、これからも熱意を持ってさまざまなことにチャレンジしていきたいと思います。
派遣団全体での報告会は7月上旬を予定しています。
■広報単独インタビュー
-Special Interview-
○世界に目を向け、たくさんの経験を!
ダルメイン 世界マーマレードアワード
日本大会 審査員 ダン・レパードさん
この大会をきっかけに八幡浜市に来るようになりました。このまちにはたくさん魅力がありますが、一番は新鮮なかんきつと魚介類ですね。特に魚介類については、こんなに新鮮なものが市場やお店で食べられるのが素晴らしいです。また、段々畑や海が一望できるフェリーターミナルビルからの景色も本当に素敵。ほかにも「ちゃんぽん」や「じゃこ天」など、今ではまちの魅力を語りだすと止まらなくなるくらい大好きな場所です。
今年の英国大会には市長らと一緒に中学生も来てくれました。マーマレードをきっかけに国際交流が生まれたことがとても嬉しいです。
昔と比べると、今はSNSなどのおかげで世界とコミュニケーションを取るのが簡単な時代になっています。今の若い人たちがその良さをしっかりと生かして、世界に目を向け、たくさんの経験を積んでくれることを期待しています。
第5回大会では過去最多の1,987作品が出品され、1品ずつ丁寧に審査が行われました。
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