特集 白熱の国際大会 -やわたはま国際MTBレース2023-

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■砂煙が上がる圧巻のスタート。崖のような急斜面。
木の根が張り出すデコボコの山道。ジグザグと続くつづら折り。
国内屈指のMTBコースである市民スポーツパークのクロスカントリーコースを舞台に、今年も大迫力のレースが繰り広げられました。
今月号は、選手たちの姿から伝わるレースの熱気とともに、MTBの楽しさや大会の魅力を紹介します。

■初心者もプロも楽しい。市民がつくった名コース。
○地域の有志が手がけた道。
大会の舞台となった市民スポーツパークのクロスカントリーコースは、20年以上前に市民有志によって整備された手作りのコースです。2002年に始まった第1回大会の開催以降、コースの改良を重ねながら、進化を続けてきました。
21年経った現在はUCI(国際自転車競技連合)から、国内で唯一、最高峰のオー・クラスの認定を受けるまでに成長。さらに、2004年のアテネオリンピック以降、4大会連続でオリンピック日本代表を決める選考レースにも採用されるなど、ハイレベルな大会として海外選手からも注目されるようになりました。トップライダーもうなる、テクニカルで楽しい名コースとして親しまれています。

○みんなが楽しめる大会。
この大会はトップライダーだけの大会ではありません。小学生以下の子どもでも参加できる「キッズ部門」や、3人まででチームを組んで参加できる「3時間エンデューロ(耐久レース)部門」など、初級・中級者向けコースを利用したレースも同時開催しています。初心者からプロまで、誰もがMTBの面白さを体験できることがこの大会の大きな特長です。
また、選手だけでなく、観客も楽しめる充実したファミリーイベントも魅力の一つ。市内団体が販売するおいしいものが勢揃いする「グルメ横丁」や、小さい子どもも参加できる「歩け歩け大会」、「餅まき・お菓子まき」など、会場の全員が楽しめる大会となっています。

○パリへの切符をかけて。
来年はパリオリンピックが開催される年。次の八幡浜大会は日本代表の選考レースの一つとして、来年5月下旬に開催される予定です。
今年以上に熾烈なレース展開が予想される次回大会は、初心者でも楽しめること間違いなし。今回観戦できなかった人も、大迫力のレースをぜひ観戦に来てみてくださいね!

■初心者大歓迎!　YMTBに入りませんか?
YMTB(八幡浜マウンテンバイクスポーツクラブ)は、市内の子どもたちにMTBを楽しんでもらうことなどを目的に、2018年に設立されたクラブです。
現在加入しているメンバーも、クラブに入ってからMTBに乗り始めた子どもたちばかり。道具も安価でレンタルできますので、興味がある方はYMTBの練習にぜひお越しください!

○-YMTB　練習日など-
練習日時：毎月第一土曜日　9：00～11：30
参加要件：市内在住の小中学生・高校生
会費：無料(傷害保険には各自で加入必須)
レンタル料(1日、バイク・ヘルメットセット)：
・中学生以下　100円
・高校生以上　200円

問い合わせ：生涯学習課　社会体育係
【電話】22-3111(内線2362)

■MTBは、楽しい。
険しく、難しい道が続くMTBレース。
だからこそ、楽しみながら難関に挑む選手たちの姿には、観ている私たちの心を動かす「熱」があります。
来年は選手として、あるいは観客として、この大会に参加してみませんか。

■挑戦は、楽しい。
○Interview　難しい道に挑戦できるのが楽しい!
(開会式で選手宣誓、キッズAで3位入賞)
ぼくがYMTBに入ったのは小学2年生の時です。クラブに入ってから友だちが増えたし、デコボコした難しい道に挑戦できるMTBならではの楽しさに気づけました。
今回の大会では最後まで頑張って走れて、入賞できたことが嬉しかったです。また、間近で観たプロのレースは、スピードも速いしライン取りも上手でびっくり。ぼくも速く走れるようになりたいです。
来年からは中学生。MTBは続けたいけど、部活動もあって練習ができるか不安はあります。でも、またYMTBのみんなと一緒に頑張って、来年もこの大会に出場したいです。

YMTB(真穴小6年)
松本　翼　選手

○Interview　思い入れのある八幡浜で勝利!
(男子エリートを制し、アジア大会へ!)
八幡浜は中学生の時から走っていて、初めて日本チャンピオンになった思い入れのある場所です。今回も国内外の強い選手が出場する中でしたが、「最後は必ず1位で勝つんだ!」という強い気持ちでレースに臨みました。
7周回(29.4km)と長いレースだったので苦しかったですが、チームのサポートと、観客の皆さんの力強い応援のおかげで勝つことができて本当に嬉しいです。
来年のパリオリンピックに向けて、これから続く日本選手権やアジア大会なども頑張っていきます。
応援ありがとうございました!

男子エリート優勝
沢田　時　選手