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人権・同和教育シリーズ 106

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愛媛県八幡浜市

■人権コラム考えてみませんか よりよい表現(その2)
~人権尊重のために~
生涯学習課 社会教育指導員 河野礼子

◇言葉はより良い人間関係をつくるもの
以前、日本に住んでいる外国の人から、「『お願いします』と『お願いしますよ』って、何が違いますか?」と質問を受けました。確かに、「よ」「ね」「か」などの文末の一文字で、「疑問」「反語」「呼びかけ」など、多様な意味やニュアンスを表すのが日本語の特徴で、外国の方が難しく感じることの一つです。言葉や表現はより良い人間関係をつくるうえで大切なものだと理解し、わかりやすい表現を意識していきたいですね。
また、日本語の中には、人権意識の高まりによって、表現や表記の仕方が変化している言葉もあります。例えば、障害は「障がい」と表記することが多くなってきました。「がい」に使われてきた「害」は、わざわいやいためる、悪くするという意味があり、「碍」はさまたげるという意味があります。近年では、「害」や「碍」を不快に思う人がいることを理解し、「がい」とひらがなを使うようになってきました。「障がい者」と表記したからといって、障がいのある人を取り巻く社会との壁がなくなるわけではありませんが、「障がい」の表記を見るたびに問題意識をもつことができるのではないでしょうか。

◇自分の言動を振り返ってみましょう!
私たちの人権感覚は、言葉や行動に表れます。自分の発する言葉や行動を振り返ってみることで、一人一人が生き生きと暮らせる社会の実現に繋がっていきます。ぜひ、この機会に普段の言動を見直してみましょう。

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