特集 地域がつむぐ出会い。-結婚すること-

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■「結婚する」とは
八幡浜市の人口は、1950年の72,882人をピークに減少が続いており、2060年には10,338人になると推計されています。
人口減少の要因はさまざまありますが、これは八幡浜市だけではなく、日本全体が抱える課題です。特に出生率の低下による少子化の進行は重要な課題のひとつです。
現在はライフスタイルが多様化し、結婚という選択が全てではありません。その一方で、国立社会保障・人口問題研究所が令和3年に行った全国調査では、18歳から34歳までの独身男女のうち、約8割が「いずれ結婚するつもり」と回答しています。
今回の特集では、そんな「結婚したい」という人同士の出会いを支援している地域の方々や、実際にその出会いから結婚に至ったご家族のインタビューなどを通し、「結婚すること」について考えていきたいと思います。

■公民館×海岸婚活
八幡浜市西南部の海岸線の地区公民館では、出会い・婚活イベントに取り組んでいます。その企画運営に携わってきた4名にお話を伺いました。

・元舌田地区公民館　主事
堀川　泰久さん
・舌田地区公民館　主事
清水　秀平さん
・真穴地区公民館　主事
髙田　千恵美さん
・川上地区公民館　主事
楠　理恵さん
皆さんの参加お待ちしています!

○海岸婚活をやってみよう
―このイベントを始めたきっかけを教えてください。
堀川さん：私が平成21年に舌田地区公民館主事になった時、地区内には結婚していない男性が多く、当時の区長に婚活イベントをやってみたらと提案されたことです。最初は試行錯誤しながら舌田地区単独での婚活イベントを開催しました。その後、平成23年からは愛媛県が開設しているえひめ結婚支援センターと連携しながら進めていきました。公的な団体との連携なので、安心して実施できます。
楠さん：川上地区も平成25年からイベントに参加しました。その後、真穴と大島地区公民館も加わったことから「海岸婚活」と名付けて毎年持ち回りでイベントを企画するようになりました。

―どのようなイベントを行っているのですか。
清水さん：まずは自己紹介を行い、お互いを知ってもらいます。その後、みかんの花が香る時期のみかん山の散策やみかんの収穫、シーフードバーベキューなどこの地域ならではの体験を企画しています。市外や県外から参加している女性からは、山の上から一望できる海岸の眺めや、みかんやシーフードなどの食べ物が特に好評でした。
髙田さん：真穴で開催した時は、窯で焼いたできたてのピザを食べたり、フォークダンスをみんなで踊ったりしたこともあります。夜の二次会では、お酒が入ると参加者の皆さんも緊張がほぐれるのか、「リラックスできて会話が弾んだ」なんて声もありました。

○地域の強みを活かして
楠さん：毎回数組のカップルが成立しますが、成立後もえひめ結婚支援センターの経験豊富なボランティア推進委員がフォローをしてくれます。このイベントを始めてから現在まで7組が成婚に至りました。
清水さん：ここでしか見ることのできない景色や味わえない体験がこの地域にはあるので、ぜひ実際に来て肌で感じてもらいたいです。これからもこの地域ならではの強みを活かしながら、「海岸婚活」イベントを続けていきたいです。

■Interview
○「海岸婚活」でご成婚されたご夫婦
川﨑　達郎(たつろう)さん・雅子(みやこ)さん
平成30年の「海岸婚活」イベントで知り合ったお二人。
川上町川名津でみかん農家をしているちょっぴりシャイな達郎さんと、子どもの時からみかんを食べることが大好きで冒険心に溢れている雅子さんにお話を伺いました。
「田舎では出会いの場が限られているので、きっかけを作ってくれるこのイベントはとてもいい活動だと思う。もっと広まっていってほしい。」と語る達郎さん。
また、イベントではボランティアとして参加している地域の先輩の冗談を交えた助け舟など、周りの方の存在がとても大きいそうです。今では二人のお子さんにも恵まれて明るい家庭を築いています。

■八幡浜市の婚活支援
○各ライフステージに合わせて応援!
広報9月号に折り込みをしたパンフレット「はまっこわくわくライフ応援パッケージ」では、市が実施している出会い～出産～子育てなどの各ライフステージに合わせた事業や補助金などを紹介しています。
市のHPトップ左下にも特設ページを設置しているので、ぜひご覧ください。

○市主催の出逢いイベント開催!
市では若手職員を中心としたプロジェクトチームが人口減少対策に取り組んでいます。
今回は「今、若者が求める出逢い」をテーマにしたイベント「eスポーツdeいい出逢い」を開催!
ご応募お待ちしています。
11月23日(土)開催