市内の小・中学校では、児童生徒の健全育成やいじめ・不登校の未然防止を図るために、家庭や地域、関係機関とのつながりを深めてきました。その取り組みを隔月で紹介します。
■150年の歴史が育む、地域の絆
双岩小学校
本校の校区内では、学校、家庭、地域の強固な連携の下、様々な活動を通して児童生徒の豊かな心を育む取組が盛んです。その中核となる役割を果たしているのが双岩地区公民館です。4月には、「竹の子の集い」が開催され、双岩地区の子どもたちが竹の子を掘り、自然と触れ合う貴重な体験をしています。これは、旧双岩中学校と小学校が合同で行っていた活動でしたが、閉校から7年を経た現在も大切に続けられています。また、8月の「七夕まつり」には、多くの児童が参加し、公民館で笹に飾り付けをしたり、みんなで会食をしたりしながら、日本の伝統文化を学び、地域の人々との交流を深めています。その他にも、「県道・市道清掃」や「双岩小地域見守り事業」「双岩まなび隊」など、地域が一丸となって様々な活動を展開しています。本校でも平成22年度からPTA会員による「本の読み聞かせボランティア」を行っており、子どもたちの豊かな心を育む取組として定着しています。これらの活動に参加した子どもたちは、豊かな心とともに、自分の生まれ育った地域を愛する心が芽生えてきています。やがて、その心が人と人を結ぶ原動力となり、次の世代へ受け継がれていくのです。本校は、今年度150周年を迎えました。これからも変わることのない地域の愛情により、双岩地区の子どもたちは、竹の子のようにすくすくと成長し続けることでしょう。
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