市内の小・中学校では、児童生徒の健全育成やいじめ・不登校の未然防止を図るために、家庭や地域、関係機関とのつながりを深めてきました。その取り組みを隔月で紹介します。
■地域とともに 松柏中学校
今年度をもって、我が「松柏中学校」は78年の歴史に幕を下ろします。それに伴う「記念誌」の発行を見据え、「総合的な学習の時間」において、昨年度よりアーカイブコースを設け、生徒の手によって我が校の歴史をひもといたり、資料を収集したりする活動を行っています。
こんなことがありました…。学校では、1973年以前の卒業アルバムがどうしても見つかりません。そもそも発行していなかったのではないかという情報もあり、コース担当教員は様々な所へ足を運び、声を掛け、そして自ら編集・発行するアーカイブ通信「温故知新」や、学校だより・学校HP等を通じて、個人所有の集合写真や松柏中に関わるスナップ写真の提供を求めました。集合写真12年分、スナップ写真も合わせると、およそ25年分の貴重な記録が、みるみる集まってきました。担当者は、町でこんな声を掛けられたそうです。「先生、地域の方が呼び掛け合って、昔の写真を集めよるよ。横のつながりすごいなあ。同級生で連絡取り合って…。」さらに別の方からは「先生、歴代の卒業生集合写真は集まった?」「あっ、そう、全部そろった!さすが松柏地区よなあ。これからも協力するよ。」と。
地域とのこのような深いつながりが、また、地域の方々の松柏中を大切に思う心や、子どもたちのことをいつも気に掛けてくださる温かさが、優しく誠実な松中生を育ててくれているのだと改めて感じました。
松柏中学校アーカイブ通信「温故知新」に興味を持たれた方は、本校HPをご覧ください
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