■息子がかなえてくれたコーチの夢
宮野 祐子(ゆうこ)さん(36)[岡第2]
この春から五十崎ジュニアソフトボールクラブのコーチをする宮野祐子さん。中学生からソフトボールを始め、大学卒業後は日本リーグに所属する実業団で活躍しました。祐子さんは「自信満々で飛び込んだけれど、上には上がいて何度もくじけそうになった。でも諦めずに努力し続け、最高峰の日本リーグで戦った経験は人生の宝物」と当時を振り返ります。
結婚を機に引退後、子育てに専念していた祐子さん。指導者の道を歩むきっかけをくれたのは息子の孝憲(こうけん)くんでした。祐子さんの現役時代の映像を見て「僕もママみたいにホームランを打ちたい」と、同クラブに入部したのです。指導者になる夢を持っていた祐子さんは、「息子のおかげで夢がかなった。またグラウンドに立てて幸せ」と目を輝かせます。練習ではキャッチボールや走り込みなど、子どもたちと一緒に汗を流す祐子さん。「選手たちのどんな小さな成長も自分のことのようにうれしい。選手の気持ちに寄り添えるコーチになれるよう、私もスキルアップしていきたい」と前を見据えました。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>