内子町の人☆キラリTOWN’S STAR

10／33

■屋根付き橋の風景をいつまでも――
弓削神社の氏子の皆さん
12月19日、石畳地区にある弓削神社を訪れると、屋根付き橋の改修工事が行われていました。作業するのは同神社の氏子を中心とする地元の皆さんで、泥だらけになりながら橋脚の交換をしていました。
指揮を執る総代の宮岡章(あきら)さんは、「作業のほとんどは人力で想像以上に大変。でも高齢の先輩たちが『僕らもやるよ』と泥をかいてくれて、それを見た地域の若者も率先して手伝ってくれる。住民同士の絆や地域を思う心を感じて胸がジンとした。団結力の強さがこの地域の良さ」と胸を張ります。
橋脚は数十年に一度は修繕が必要で、住民の手によって守られてきました。春神楽や秋祭りなど、地域の思い出も詰まったこの場所は、地元の皆さんに愛されています。宮岡さんは「またいつか橋の修繕をする日がきたら、若手のみんなに今日のことを思い出してほしい。温かな記憶が、ふるさとの景色を次の世代に残す橋渡しになれば――」と思いを巡らせます。「改修してさらに格好良くなった屋根付き橋をぜひ見に来て」と笑顔で呼びかけました。