「絆と縁を大切に」
中田英子(えいこ)さん(66)[下臼杵]
私は昨年3月に20年勤めたヘルパーの仕事を退職しました。退職後は地域と関わる時間が増え、つながりを以前より感じています。
10月下旬、臼杵地区の秋祭りが盛大に行われました。地域の長老たちが何日もかけて新しい大しめ縄を作り上げ、準備が整った境内は清々しく感じました。この日は快晴の秋日和。この地区には子どもも、若者も一人も住んでいないのですが、この日は獅子舞、おねり、子供神輿、大人神輿があり境内は満員。餅まき、菓子まきで笑い声が響き、子どもたちがはしゃぎ回っています。ここをふるさととする人たちが、楽しそうに参加しているのを見て感動しました。
11月には「JA小田女性部助け合い組織もみじの会」の活動で、小田地区に住む80歳以上のお年寄りに弁当を作って配食しました。今回は小田分校生約20人と先生が配るのを手伝ってくれました。「体調はいかがですか」「寒くなるので気を付けてくださいね」「おすしとお餅を持って来ました」と生徒の元気な声かけに、お年寄りの皆さんは「大丈夫よ、ありがとう」と満面の笑みで受け取っていました。配り終えた帰りには、進路や将来の夢など、気さくに目をキラキラ輝かせて話してくれました。お手伝いありがとう。
今後も出会えた縁に感謝し、大切に「絆」をつないでいきたいです。これから老後に突入ですが、元気に少しでも地域がほっこりする所になるように願っています。
次は、黒田千代子さん[小田上]にお願いします。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>