■先輩から受け継ぎ、深めた研究で挑む「日本学校農業クラブ全国大会」
横山梨華(りりか)さん(大洲農業高2年)[大洲市]
農業を学ぶ高校生が活動成果を発表する「第75回日本学校農業クラブ四国大会」に、内子中学校出身の横山梨華さんが所属する大洲農業高校生産科学科が出場。プロジェクト発表II類部門で最優秀賞に輝き、全国大会への出場を決めました。
横山さんら9人チームの発表テーマは「バショウの活用」です。愛媛県南予を中心にお盆の棚飾りなどに利用されてきた植物で、チームでは農作物の生育に必要なカリウムが多く含まれることに着目。有機肥料に活用して土壌を改善しながら、バショウが吸収した二酸化炭素を土に還元して環境保全を図る「資源循環型農業」を研究しています。横山さんは「先輩たちの代から続くテーマ。できた肥料は農家で使ってもらい成果も上がってきている。外部機関にも高く評価され、やりがいがある研究」と語ります。プロジェクト発表ではさまざまな場所を訪れる機会に恵まれるそうで、「他ではなかなかできない貴重な経験」と胸を張ります。
指導する教諭の福見優心(ゆうしん)さんは「意欲的なメンバーで、発表は回を追うごとに上達している。レベルの高い全国の研究から得られる知見も今後に生かし、農家と地域の力になってほしい」と話しました。
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