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秋が来た、内子の文化祭・農業祭(1)

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愛媛県内子町

前日までの台風による雨も上がり、さわやかな秋晴れとなった11月3日、町内各地で文化祭・農業祭が開催されました。今年は文化の日が日曜と重なったため、6つの祭りが同日開催に。芸術の秋や食欲の秋を楽しむ催しが各所で行われ、大勢の人でにぎわいました。
今回の巻頭ページでは、地域ごとの特色ある祭りの様子を写真で紹介します。イベントを盛り上げてくれた皆さんには、それぞれの祭りの魅力について語ってもらいました。

■第30回石畳水車まつり
11月3日 石畳清流園

◆地域手づくりの祭りは石畳らしく、楽しむことを大切に
実行委員長 寳泉武徳(たけのり)さん

今年はスタッフが約120人、地域人口の半数近くが関わっています。他にも縁のある町外の人が応援に来てくれることも。人が集まる力は大きいです。
水車まつりでは石畳名物のそばはもちろん、タレからこだわった焼き鳥、羽釜で炊いたご飯のおにぎりなど、なるべく地元のものを出すのが決まり。今年で30回となりましたが、みんな年を取るので同じようにいかないこともあります。大事なのは自分たちが祭りを楽しむこと。イベントに関わり満足感を得られるから、「次はこうしよう」と皆さん前向き。その積み重ねでここまで来られています。「ひとつ守る、ひとつ変える」の気持ちで、石畳らしさをつないでいきたいです。

○住む人にも訪れる人にもやさしい田舎の人の温かさ
亀田つかささん[石畳9]

祭りではそばの販売を担当しました。石畳には幼い頃から、近所付き合いなどの横のつながりを感じていました。「困っている人には協力する」とか、「できることはしてあげたい」という気持ちが、みんなに当たり前にあります。だから祭りでも団結力があるし、こんな田舎まで来てくれた人には、おいしいものを食べて喜んで帰ってほしいんです。このすてきな伝統を絶やしたくない――。県外に住んだ時期もある私には、改めて田舎が魅力的に映っています。
子どもたちにも都会にはない体験をしてほしいです。たとえば自分で釣った魚を串に刺して、焼いて食べたり。ずっとじいちゃん、ばあちゃんと一緒に住んでいたからかな(笑)。買ったら何でも手に入るけれど、そんな今こそ、昔ながらの遊びも知ってもらえたらいいですね。

■第49回大瀬農業祭柿まつり
11月3日 大瀬商店街他

◆大瀬の農業、農家が元気になれる祭りを続けたい
実行委員長 髙岡勝賴(かつより)さん

大瀬農業祭はもともと大瀬地区の各自治会の産業部を中心にした催しです。地域の特産品である柿をPRする目的で、平成23年に現在の「柿まつり」へと名称を変更しました。せり売りや詰め放題、種飛ばしや皮むき大会など、柿を中心とした農産物関連のイベントが盛りだくさん。町外でせっせとチラシを配った成果か、松山市や伊予市などの近隣からも大勢来ていただいたようです。大瀬中学校の生徒の皆さんも、販売や会場アナウンスに活躍してくれました。
来年は節目の50回目。丹精込めて育てた作物をお客さんに楽しんでもらい、農家が元気になるような催しができればいいですね。

○地域の元気が伝わる祭りがにぎやかに続いてほしい
滝野由捺(ゆきな)さん[中野]

去年、大瀬に引っ越してきた私は柿まつりに参加するのは今回が初めて。中学最後の年に地元の祭りに行ってみたいと思い、ポップコーンと綿菓子の販売の手伝いに手を挙げました。お客さんとして行くのと違って、運営は思った以上にやることが多くて大変。それでも何度も買いに来てくれる人もいてうれしかったし、終わった後は達成感がありました。
大瀬地区のことはまだ知らないことも多いけれど、柿まつりはすごくにぎわっていて、地域の一大イベントだと感じました。柿の詰め放題はすぐに完売するほどの人気で、せり売りはまるでテレビで見るように本格的。何よりたくさんの大人が楽しそうにしているのが印象的でした。私が大きくなった時にも、変わらずにぎやかに続いていてほしいです。

■第44回五十崎文化祭
11月3日 五十崎自治センター

◆活気あふれるステージパフォーマンスも魅力
実行委員長 河本進(すすむ)さん

五十崎文化祭は芸能発表会とあわせて、内子町文化協会五十崎支部の成果発表の場の一つです。バンド演奏、和太鼓、ストリートダンス、フラダンスなどのステージ発表が多いのは、ここ五十崎の特徴かもしれません。舞台から会場を盛り上げてもらうと、イベントが一段とにぎやかになります。毎年来てくれる人にも楽しんでもらえるよう、発表の内容も皆さんが工夫してくれていて、見どころが多いです。
今後は新たに若い人たちもそれぞれの好きなことを生かして、ステージに立ってくれたらうれしいですね。皆さんが打ち込むことを表現できる場としても、五十崎文化祭が続いていってほしいと思います。

○おもてなしの心に笑顔と癒しをもらえた
餘家里美(さとみ)さん[大洲市]

大洲市のフラダンスのグループ「レイアロハ・メリア」で活動しています。練習のため共生館を貸してもらったご縁で、五十崎文化祭に初めて出演しました。当日は6人のメンバーで4曲を披露。普段は室内で踊ることが多いですが、五十崎の野外ステージで風を受けて踊ると新鮮な気持ちで、とても心地よかったです。お客さんとの距離も近く、手拍子をしてくれるなど、温かかったです。
五十崎文化祭はバザーも魅力的。運営する皆さんの言葉ひとつひとつには、おもてなしの人情を感じました。一緒に踊ったメンバーも「ゆったりした雰囲気がいいね」と大満足。フラダンスといえば「笑顔」と「癒し」ですが、それを私たちも与えてもらいました。またぜひ参加したいです。

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