■商いと暮らし博物館
◆二宮 初寧(はつね)さん[内子小6]
歴民の面白さは、大正時代の薬屋の暮らしを人形が再現しているところ。館内に入ると、「おいでなはい!」と人形が大きな声で迎えてくれます。声を担当したのは劇団オーガンスで、女中の声は私の母がしています。会話から昔の生活などが知れて、楽しいです。ほっこりした建物の雰囲気も好きで、休日に友達を誘って遊びに行くこともあります。
◆兵頭 望美(のぞみ)さん[内子小6]
ここで行われる「内子れきみんであそぼ」が好きです。昔のかき氷機などを体験できて、夏には当時のかき氷を再現しました。完成した氷はシャリシャリで、シロップもみぞれやあんこだけ。味は今一つでしたが、今との違いが面白かったです。他にもトトロの電話のかけ方を教わったり、七輪でかきもちを焼いたり。タイムスリップしたような特別な時間にワクワクします。
◆藤永 沙妃子(さきこ)さん[内子中1年生]
内子町の博物館ボランティア「学芸サポーター」に参加しています。学芸員さんが昔の民具の使い方を実演しながら話してくれるので、面白いです。歴民自体も興味深く、薬瓶などが当時のまま残っているのは全国でも珍しいと聞きました。今も見られる薬があり、ロゴや装飾などの違いも知れます。教科書では学べないような歴史を肌で感じられるのも好きです。私は炊事場の中に井戸があるのが面白くて、水道のない時代の暮らしを想像しました。深さが8メートルもあることにも衝撃を受けました。学サポの特権で、奥の蔵の民具を見ることができます。昔のことを知ることで、知識がどんどん深まっている気がします。学サポは私が最年少なので、歴史好きや博物館好きの若い子が増えたらうれしいです。
歴民では毎月テーマを決めて、収蔵品を展示しています。通りからすぐ見える、主人と丁でっち稚の人形の近くで展示しているので、通りがかりにのぞいてみてください。小さな展示ですが、昔の暮らしを垣間見ることができます。
町内の小学生に向けて、まちの歴史や昔の暮らしを楽しく学べるイベントを定期的に開催しています。次回の開催は3月で、テーマは「昔の食事」です。詳細が決まり次第、広報紙や歴民のインスタグラムで紹介する予定です。
歴民を舞台に、学芸員とともに収蔵資料や内子市街地の歴史を調査・研究する博物館ボランティアです。今後、民具調査や古写真の解析、神社仏閣の調査などの活動を予定しています。一緒に歴民を盛り上げてくれる人、大歓迎です。
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