内子町の人☆キラリTOWN’S STAR

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■パン作りで笑顔の花を咲かせたい
大久保 記吉(きよし)さん(65)[小田上]
「退職後は地元でパンを焼くのが夢だった」。そう語る大久保記吉さんは、昨年8月に道の駅小田の郷せせらぎにパン工房「一穂(いっぽ)」を開きました。退職するまでは四国地方を中心に店舗を持つ会社で45年間、パン作りに情熱を傾けてきました。磨いた腕で作るパンはおいしいと好評で、道の駅を訪れる人や地元の人たちに喜ばれています。
時間がたっても柔らかいと人気の食パンは、山芋が隠し味。大久保さんは「毎日食べるものだから、体にいいものを提供したい。小田には高齢者が多いから素材にもこだわっている」とにっこり。山芋の他にも小さな工夫を重ねて、地元の人たちに喜ばれるパンを追及しています。
「おいしいパンをありがとう」「応援しとるよ」と、地元の人たちから声をかけられることも多いそうで、「皆さんの温かい言葉が励みになる。食べた人に笑顔の花が咲くような、おいしいパンを焼き続けられるよう、『一穂』は一歩ずつ頑張りたい」と語る笑顔には、パンや地元への思いがにじんでいました。