■裏方で尽くした充実の大学野球――四国地区を代表して学生野球協会表彰
池田泰征(たいせい)さん(22)[宿茂]
全国の高校・大学野球での活躍を讃える「第56回日本学生野球協会表彰」の受賞者が発表され、四国地区大学野球連盟から推薦を受けた池田泰征さん(聖カタリナ大学硬式野球部)が選ばれました。
選手として入部した池田さんは、2年生の頃、けがなどの影響でボールを思うように投げられなくなってしまいます。野球が嫌いになるほど苦しんだ時期について、「当時のコーチに『池田は何のために野球をやりたいんだ』と言われ、はっとした。選手は続けられなくても、チームの力になりたいと思った」と振り返ります。
池田さんは3年からマネージャーの中心的存在である「主務」となりました。試合の運営も学生が行う大学野球で、池田さんは地区リーグ戦の他、四国地区の学生代表として日本代表選手の選考会などの運営も経験。「多くの人と出会って価値観が変わった。野球への関わり方も、考え方も人それぞれ。僕にとっては選手の活躍を支えることがやりがいになった。大変だけど充実していた」と話します。
卒業を迎え、スポーツ選手などが使用する治療機器の販売会社を志した池田さん。「誰かを幸せにする仕事がしたい。たくさん人に助けられてきたので、どこかで恩返しできたら」と目を輝かせました。
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