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〔特集 Special Feature〕365日(イツモ)地震に備える(2)

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愛媛県内子町

■内子町の補助事業で地震対策
1 木造住宅耐震診断・改修補助
内子町は地震災害に備えるため、木造住宅の耐震診断や耐震改修工事費用の補助を行っています。地震や強風で屋根瓦が落ちたり飛んだりする被害を軽減する耐風改修もあります。ぜひご利用ください。
(1)まずは耐震診断!
「木造住宅なので、とりあえず耐震診断をしてみたい」という人には、町が委託する事業者から耐震診断技術者を派遣します。耐震診断料は町が負担します。評価料の3,000円または9,900円は自己負担となります。
(2)評点が1.0未満の場合
耐震診断の結果、耐震性を表す総合評点が1.0未満の場合は、大地震で建物が倒壊する可能性があります。診断書から建物の弱点が見えてきますので、その弱点を改善するための「耐震工事」をご検討ください。

◆Check 木造住宅耐震改修補助の詳細
対象となる木造住宅:次のいずれにも該当する住宅
・昭和56年5月31日以前に着工された住宅で、2階以下・延べ面積500平方メートル以下のもの(店舗併用住宅も含む)
・耐震診断の結果、総合評点が1.0未満で、改修後1.0以上となる住宅(段階的改修は0.7以上)
※耐震改修に伴う瓦屋根の耐風改修も可能。
補助の対象:対象住宅の所有者
補助金の額:

○小規模な耐震にも対応――
・段階的改修
評点0.7にまで改修する場合、工事費用の60万円まで全額補助します。
・耐震シェルター
住宅内の一部を強固な空間(シェルター)にすることもできます。その場合、工事費用の40万円まで全額補助します。

2 老朽危険空き家除却費用補助
老朽化した空き家が地震で倒壊し、避難路をふさぐなどの危険を減らすため、その除却費用の一部を補助しています。
対象となる空き家:次のいずれにも該当する住宅
・住宅の不良度判定により、内子町の基準で不良住宅と判定された空き家
・倒壊により沿道をふさぎ、避難に支障を来す恐れがある空き家
補助の対象:空き家の所有者
除却業者:町内で建設業の許可(土木、建築、解体)を受けたもの、または解体工事業の登録を受けたもの
補助金の額:補助対象経費の5分の4以内(上限80万円)
※詳細はお問い合わせください。

3 ブロック塀などの安全点検をしよう
大きな地震が発生すると、建物だけでなく塀などが倒れ、大きな被害につながることがあります。特に道路沿いにある塀が倒れると、通行人などに危険が及ぶ他、緊急車両の通行に支障を来し、避難や救助の妨げとなります。
ブロック塀などの安全確保は、所有者の責任です。危険を未然に防ぐため、自宅の塀の安全点検を、下記を参照に行ってください。1つでも「○」が付かない項目がある場合は、速やかに専門家に相談し、除却や改修を検討してください。

◆Check 全部○が付きますか?―あなたの家の塀の「安全点検チェック」―
○れんが・石・鉄筋のないブロックの場合
(1)塀の高さが地盤から1.2メートル以下になっている
(2)深さが20センチ以上の基礎がある
(3)塀の高さの1/10以上の厚さがある
(4)4メートルごとに(3)の1.5倍以上の長さの控え壁がある
(5)塀に傾きやひび割れがない

○鉄筋のあるブロックの場合
(1)塀の高さが地盤から2.2メートル以下になっている
(2)深さが30センチ以上の基礎がある
(3)塀の厚さが10センチ以上ある((1)が2メートル以上は15センチ)
(4)3.4メートルごとに(1)の1/5以上の長さの控え壁がある
(5)塀に傾きやひび割れがない

◆補助の概要
対象者:町内のブロック塀などの所有者
補助対象物件:避難の際に使用する道路沿いにあるブロックやれんが、石などで作られた塀で、内子町の基準で危険と判断されるもの
補助対象経費:ブロック塀などの除却・板塀などへの建て替えを行う工事に係る経費
補助額:補助対象経費の3分の2以内。上限は30万円。ブロック塀などの延長1メートルにつき8万円を限度額とする

○最大30万円の補助 ブロック塀等安全対策事業
町では安全で景観に配慮した板塀の設置を推奨しています。補助を利用して、ブロック塀の除却や建て替えをしませんか。

申込み・問合せ:建設デザイン課建築・営繕係
【電話】0893-44-6157

■部屋の安全は大丈夫? 家具が「凶器」になる前に今すぐにしたい部屋の安全対策
大地震では、たんすや冷蔵庫などの背の高い家具や家電が倒れたり、テレビなどの重いものが恐ろしい勢いで飛んできたりすることがあります。大きな揺れの瞬間は何もできません。転倒防止の対策や配置変えをするだけでも違うので、今から備えておきましょう。

・物の飛び出しを防ぐ
引き出しや扉が開いて中身が飛び出してこないように、「飛び出し防止器具」を使う

・家具の配置を工夫(1)
寝ているところに家具が倒れてこないように、家具の向きや位置を変える

・家具の配置を工夫(2)
廊下や部屋の出入口付近など、避難の妨げにならないよう、家具の向きや位置を変える

・家具の転倒を防ぐ
L字型金具や突っ張り棒、ベルト式金具などの家具転倒防止器具で動かないように固定する

・カーテンで飛散防止
カーテンや飛散防止フィルムで、割れたガラスの破片が部屋に散らばるのを防ぐ

・照明の落下を防ぐ
吊り下げ式の照明は揺れに弱く落ちやすいので天井に固定する。天井直付式のものがおすすめ

・本の落下を防ぐ
本が飛び出してこないように本棚に留め金をする。落下抑制シールを棚板面に貼るのもいい

・重い本は下に置く
図鑑や辞書などの重い本は下段へ、軽い本は上段へ置く。重心が下になるように工夫する

・テレビを固定する
テレビは動かないように、専用の器具で固定したり、粘着マットを敷いたりする

・窓を守る配置にする
テレビなどの家電は窓ガラスの近くに置かない。倒れても窓ガラスに当たらない方向に置く

◆CHECK 住んでいる家の災害リスクを知る
自分が住んでいる場所にどんな災害のリスクがあるのか把握しておくことも大切です。内子町防災マップは各自治会単位のものがあり、災害時の避難場所や、土砂災害などの危険区域を示しています。

ここで紹介したものは一例です。部屋を見て、どんな危険が考えられるか想像しながら対策してみてください。安全対策に使う器具の定期点検も忘れずにしましょう。

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