文字サイズ
自治体の皆さまへ

〔特集 Special Feature〕365日(イツモ)地震に備える(3)

5/34

愛媛県内子町

■いつも備える 防災グッズ
大災害が起きて電気やガス、水道などのライフラインが止まったとき、命をつなぐのは自分自身。ここで紹介する防災グッズは危機管理監の泉清一(せいいち)さんと選びました。各家庭や人によって必要なものは変わるので、チェックリストを参考にしながら準備してみましょう。

◆南海トラフ巨大地震で想定される、内子町のライフラインの被害と復旧までの期間
※「内子町地域防災計画」より

◆家に備えておく非常備蓄品(大人1人7日分の場合)
避難後の生活を支えるものです。できれば1週間分を備蓄しましょう。食品は普段の食品を少し多めにストックし、賞味期限の近いものから食べて、食べた分を買い足すのがおすすめです。
・水(500ミリリットル×42本)※1人1日3リットル程度(飲み水・調理用の水)
・カセットコンロ・ボンベ※1人1週間6~9本程度
・LEDライト・ランタン※1人1灯と1部屋に1灯(LEDなら長持ちし、明るい)
・モバイルバッテリー※1個以上(電池式など停電時に使えるもの)
・乾電池(ライトなどの機器に合わせてサイズ・本数を確認)
・携帯トイレ×56回分※1人1日およそ8回程度(トイレットペーパーも準備)
・手回し充電ラジオ
・石油ストーブ
・カイロ
・電池式の扇風機
・タオル
・着替え
・ミルク
・オムツ
・生理用品
・乾麺(600グラム×2袋)※そうめん、パスタなど
・パックご飯×9個
・缶詰(肉・魚)×9缶
・レトルト食品×9袋(丼の素やカレー、パスタソースなど)
・即席スープや野菜ジュース
・果物缶や菓子
+自分に必要なもの

○CHECK 食欲が湧くもの、好きなものも取り入れて
非常時は食欲がなくなることもあります。心身に活力を与えるためにも、おいしさや栄養、楽しさも大事にし、好きなものや食べたいものも備蓄に取り入れてみてください。

◆非常用持ち出しリュック
避難するときに持ち出すものです。すぐに持ち出せる場所に置いておきましょう。3日分を目安に準備し、自分が背負える重さか確認してみてください。
・水(500ミリリットル×3本程度)
・手間なく食べられる食品
・携帯トイレ×24回分
・LEDライト・ランタン
・モバイルバッテリー
・マスク
・常備薬
・保健証のコピー
・現金(公衆電話用の10円玉も)
・歯ブラシ(歯磨きシート)
・除菌シート
・スプレー
・簡易式マット
・手回し充電ラジオ
・乾電池
・レインコート
・軍手
・手袋
・カイロ
・電池式の扇風機
・ヘルメット(頭を守るもの)
・上履き・スリッパ(ガラスが割れても歩けるよう、寝室などの近くにも置いておく)
・応急手当セット(ガーゼ、包帯、ばんそうこう、消毒液など)
・保湿クリーム
・筆記用具・メモ帳
+自分に必要なもの

◆防災ポーチ
出先で被災したときに役立つ物をコンパクトに詰め込み、毎日持ち歩くバッグに入れます。
・菓子
・飲み物
・現金
・小型のLEDライト
・モバイルバッテリー
・マスク
・除菌シート
・スプレー
・レスキューシート(保温素材で作られた薄手の防寒用シート。防水・防風にもなる)
・ホイッスル
・常備薬
+自分に必要なもの

◆大地震を想像し、日常から災害に備えて
総務課 危機管理班 危機管理監
泉清一(せいいち)さん
今、大地震が起きたら、これから何日も携帯電話がつながらず、電気や水が使えなくなったら――あなたは自分や家族の命を守れますか。能登半島では大地震が30年以内に起きる確率は数%といわれていました。しかし、あれだけの大災害が起こったのですから、南海トラフ巨大地震の80%程度という確率が、どれほど高いのかが分かると思います。巨大地震が発生すれば、中部地方から九州地方まで、甚大な被害が出ると予想されています。公的な支援物資はすぐには届かないかもしれませんし、消防署や役場などの公助もあてにはできません。自分の命は自分で守るしかないのです。
いつ起こるか分からない災害への備えは、ついつい後回しにしてしまいがちかもしれません。でも「いつ起こるか分からない」ということは、「今日起きてもおかしくない」ということです。普段から隣近所の人とあいさつをする、寝室に上履きを準備しておくなど、日々の暮らしの中で備えることができれば、いざというときに私たちを助けてくれます。自分の命を守ることができれば、誰かを助けに行くこともできます。備蓄に余裕があれば、困っている人に分けることもできます。災害に備える人が多いほど、まちの防災力を高めることができるのです。
4月に発生した「豊後水道地震」では、内子町で震度5弱の揺れを観測。夜中に起きた、立っていられないほどの大きな揺れに、怖い思いをした人も多かったと思います。幸い内子町では大きな被害はなくて済みましたが、どうか「何もなくてよかった」で終わらせないでください。「ちゃんと準備していたら」と後悔しないよう、怖かった記憶が薄れる前に、できる備えを始めてください。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU