■外国語指導助手 ディロン・バーンズ Dillon Barnes
◇「さようなら」だけど別れじゃない
3年の任期を終え、アメリカに戻ることになりました。もともと日本の文化が好きだった私にとって、風情と人情がある内子町で暮らせたことはとても幸せです。
内子に到着した初日、内子座でこども狂言クラブの公演を観ました。せりふや所作が興味深く、最高のおもてなしに感激したのを思い出します。他にも笹まつり、サイクリング、太鼓、しめ縄作りなど――。思い出は数え切れません。中でも、昨年5月にパートナーと参加した「はなよめ」という事業は特別な経験でした。花嫁衣装でロケーションフォトを撮影するもので、初めて着る色打掛にパートナーも私も大喜び。美しい町並みで残せた一生の思い出と写真を、故郷の友人に自慢したいです。
そしてもう一つ、立川小、内子中での英語の授業は、私の大好きな時間でした。休み時間にはアニメについて話したり、はやりのダンスを見せてもらったりもしました。子どもたちはいつも笑顔で、みんな仲良し。大人になっても周りの人と自分を大切にしてほしいです。彼らが内子の明るい未来をつくってくれると信じています。
このまちで経験した全てが、かけがえのない宝物です。帰国後は図書館に勤める予定で、現地の子どもたちに内子や日本の文化をたくさん伝えたいと思います。皆さんに会えなくなるのは寂しいけれど、いつかまた内子に遊びに来ます。本当にありがとうございました。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>