■相手との駆け引きがフェンシングの魅力 全国で経験を積んで更なる高みへ――
織田優晴(ゆうせい)さん(新田高3年)[松尾]
「全国高等学校総合体育大会」が7月に開催され、織田優晴さんがフェンシング男子サーブルで準優勝に輝きました。決勝の相手を「隙がなかった」と振り返る織田さん。前半は相手の勢いに押されますが、間を取ったときにコーチのアドバイスを受け、頭を整理。「自分のアタックミスの隙を突かれていると気付いた。14メートルのコート内でしっかり前に出て攻めることで追い上げ、いい勝負ができた。自信になったし、次につながる」と手応えを口にします。
3種類あるフェンシング競技の中で、サーブルはスピード感とダイナミックな動きが特徴です。「速さの中に駆け引きがあり、格好いい」と織田さんは話します。剣を釣り竿のようにしならせて相手の腕を突く「釣り」という技がお気に入りといい、「得意技や派手なプレーが決まると気持ちいい」と笑います。対戦では「相手が前に出るタイミングや切るコースなどの癖を読むのが大事」と織田さん。「上のレベルの選手ほど相手をよく観察する。動きを読んで戦うのが難しくて面白い」と魅力を語ります。今後は全国のランキングマッチを勝ち抜き、大学1年生までのジュニアカテゴリーで日本代表になるのが目標。織田さんは「まだまだ伸ばせる。体力も技術も高めて、大舞台に立ちたい」と目を輝かせました。
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