■共生館開館30周年記念事業 内子町出身画家・中川八郎の絵画展
「中川八郎(はちろう)絵画展」が11月22日~12月15日、五十崎凧博物館で開催されました。中川さんは明治10年に現在の宿間地区で生まれ、洋画家として生涯にわたり風景画を描き続けました。今回は代表作の『杏花の村』など愛媛県美術館が所蔵する油絵12点に加え、天神小学校で保管する作品も展示。町内外から530人以上が訪れ、郷土の偉人が残した美しい作品に見入っていました。
■本屋大賞作家と編集者が明かす名作の裏話 物語が持つ力に迫る「読書活動研究集会」
「第49回内子町読書活動研究集会」が11月24日、共生館で開かれました。児童・生徒の読書感想文、野蒜(のびる)読書会(伊方町)の活動事例発表の後、作家・凪良ゆうさんと講談社編集長・河北壮平(そうへい)さんが対談。凪良さんは小説『汝、星のごとく』制作の裏話を交え「先走る気持ちを抑え、絞り出したのがいい文章」と語り、河北さんは「SNSで日々、文章に触れる時代。読書はその力にもなる」と話しました。
■世界に一枚だけの卒業証書作り 小学6年生が手漉き和紙体験
ふるさと教育の一環で、町内各小学校の6年生が卒業証書用の和紙作りを和紙工房ニシオカで行いました。11月25日には内子・五十崎・石畳小の児童が体験。指導する西岡芳則(よしのり)さんが「勢いよく、いっぱいすくってな」と漉(す)き方を教えました。内子小の樽古美心菜(みうな)さんは「まちの伝統文化に触れるすてきな体験。世界に一つだけの卒業証書をもらうのが楽しみ」と笑顔でした。
■思い思いに楽しく描いてみよう からりで芸術に触れる「お絵描き教室」
「道の駅からりお絵描き教室」が12月1日、同道の駅で開かれました。講師は松山市在住の日本画家・長野雅彦(まさひこ)さん。参加者はビギナーとマスターの2コースに分かれ、からりのマスコットキャラクターや、特産品のじゃばらなどを描きました。長野さんは「上達するには、絵が好きという気持ちが大切。まずは思うままに筆を走らせて、楽しく描いてみて」とほほ笑みました。
■地域の宝を見守り、育み続けて150年立川小学校で節目を祝う記念式典
立川小学校の開校150周年記念事業(同実行委員会主催)の一環で、記念式典が11月30日に同校で開かれ、全校児童19人と保護者、卒業生、地域住民らが参加しました。
同校は明治8年開設の開智小学校・伴水小学校が大正6年に合併し、昭和30年に立川小学校と改称して現在に至ります。式典では実行委員長の林証道(まさみち)さんが「時代は変わっても、本校は豊かな自然とともに変わらず残る。私たち保護者も、先輩たちの素晴らしい実績をつなぎたい」とあいさつしました。続く学習発表会では、児童らが農産物や水生生物について調べたことをクイズにするなど、立川の魅力と学びの成果を発表。全校で「150年ありがとう、おめでとう。大好きな立川小学校を大切にします」と声を響かせると、地域愛にあふれる姿に涙を浮かべる来場者もありました。
同事業では他に、イルミネーションの設置や記念誌の発刊なども行います。山本孝江(たかえ)校長は「地域の温かいまなざしが注がれ続けて今がある。立川の宝である子どもたちを、今後も皆さんとともに見守りたい」と述べました。
■大瀬地区で人権まつりを開催「咲かせよう個性 広げよう笑顔」
地域で人権問題への関心を深めようと「第38回大瀬地区人権まつり」が12月8日、大瀬中学校で開かれました。大瀬小・中学校の子どもたちや保護者の人権標語・作文発表の後、同中学校2・3年生がオリジナルの劇を披露。最後に創作曲『明日へ』を手話を交えて合唱し、来場者に人権尊重を呼びかけました。子どもたちからは「障がいのある人にも優しくしたいと思った」などの声が聞かれました。
■愛大生がまちづくりの調査結果を発表 文化講座「コミカレ」のシンポジウム
「コミュニティ・カレッジin内子」のシンポジウムが12月19日、内子自治センターで開かれました。愛媛大学社会共創学部の学生3人が登壇し、内子本町商店街周辺での空き家活用、地酒「京ひな」の魅力などをテーマに、まちづくりに関する考察を発表しました。学部長の松村暢彦(のぶひこ)さんは「内子は住民と触れ合い学べる貴重な場。今後の学びのモデルとなる」と語りました。
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