■夫婦で手を携え、45年続く菊作り
西岡寿美枝(すみえ)さん(68)章(あきら)さん(74)[石畳7]
石畳地区に住む西岡さんご夫妻は自宅の庭で45年以上、菊を育て続けてきました。見頃には庭一面に菊の広がる風景を楽しもうと、町内外から多くの人が訪れます。きれいに咲かせるコツを「たくさん愛情を注ぐこと」とほほ笑む寿美枝さん。咲き終えた花は春に挿し木して、また一から大事に育てていきます。章さんは「毎日熱心に花の世話をする妻の姿に関心し、自然と手伝うようになった。今では二人でする菊作りが生きがい」とにっこり。100種類350株にまで増えた菊を眺めながら「手間暇かけて育てた分、わが子のようにかわいい」と二人は目を細めます。
菊作りの原動力は訪れた人がつづったメッセージノート。「心が癒された」「すてきな景色をありがとう」など、多くの声が記されています。中には「あまりの美しさに涙が出た」と1ページにわたる感想も――。寿美枝さんは「言葉一つ一つが胸に響いて励まされる。喜んでもらえて私たちも幸せ」と顔をほころばせます。最後に二人は「今後も夫婦二人三脚で頑張るので、来年はぜひ見に来てください」と呼びかけました。
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