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大洲市指定文化財を新たに指定しました

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愛媛県大洲市

大洲市教育委員会では、令和5年6月26日(月)に大洲市指定文化財を新たに3件指定し、1件を附(つけたり)指定(既存の文化財の付属物として追加指定すること)しました。これにより市指定文化財の総数は186件となりました。

(1)無形民俗文化財「八幡(はちまん)神社の祭礼行事とお成(な)り」
[八幡神社(阿蔵)で毎年11月に行われる「お成り」を中心とした祭礼行事]
城下町を巡幸(じゅんこう)する通称「お成り」は、江戸時代中期に行列の形態が整えられ、他の地域の要素を取り入れることなく、大洲地域独自の祭礼行列として発展、確立したものです。
また、祭礼の表示物として掲げられる「オハケ」や、神事において供される神饌(しんせん)(神様に捧げる食事)などにも地域的特徴が見られます。
南予地方だけでなく県内においても、他に例を見ない独自性の強い祭礼行事として高い価値を有するものです。

(2)有形民俗文化財「八幡神社秋祭りの神幸道具(しんこうどうぐ)」
[八幡神社のお成りで使用される道具類]
通常、祭礼で使用される道具類は長年の使用によって作り直されることが多い中、八幡神社のものは江戸時代中期に整備された形態がよく残存しています。道具類は大矛(おおぼこ)、小矛(こぼこ)、御楯(おんたて)、御旗(おんはた)、鳳輦(ほうれん)(神輿(みこし))などで、記された銘文(めいぶん)から制作や修復の年代が明らかで、かつ今でも現役で使用されていることは、県内の他の祭礼道具の中でも稀少な事例であり、祭礼に関する民俗資料として高い価値を有するものです。

(3)有形文化財(古文書)「八幡神社文書」
[八幡神社で保存されてきた5,410点にも及ぶ大量の文書群]
慶長6年(1601)の文書をはじめとして、江戸から昭和期に至る祭礼に関する文書が連続的に残存しており、祭礼や神事のほか御神幸行列(ごしんこうぎょうれつ)の巡路などの変遷を詳細に辿(たど)ることができます。
また、藩と八幡神社の関係を読み取ることもできるなど、歴史的に極めて高い価値を有するものです。

(4)有形文化財(建造物)「旧松井家住宅主屋(しゅおく)」
[令和2年の保存修理工事で発見された「祝詞(のりと)」]
旧松井家住宅主屋は建造物として市の有形文化財に指定されていますが、今回発見された祝詞を附として追加指定したものです。
この祝詞は上棟(じょうとう)式の際に奏上(そうじょう)されたもので、大正15年10月18日の日付のほか施主や大工棟梁の名前が記されるなど、棟札(むなふだ)が発見されていない旧松井家住宅においては建物の履歴が分かる貴重な資料です。

問い合わせ先:文化スポーツ課文化振興係
【電話】0893-57-9993

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