うなぎの寝床 愛媛大洲店
店長 沼倉翔(しょう)さん
大洲に赴任して初めて食べた「ハモカツ」や「じゃこてん」の味に感動したと話す30歳。趣味は映画鑑賞。
■地域の人が地域の良さを知る場所に
「株式会社うなぎの寝床」は福岡県を中心に「地域文化商社」として、その地域に根付くもの(商品)を歴史的な背景なども踏まえながら紹介し流通させていくことを中心に事業を展開しています。今回、城泊や古民家をホテルとして再生するなど観光面で注目されているこの大洲市に出店することとなり、7月29日(土)に愛媛大洲店としてスタートしました。
店舗は肱南地区にある昭和初期に建設された病院を改装しましたが、この町並みに溶け込んでいる景観はできるだけ残そうと、外観はほぼそのままにしています。
この愛媛大洲店では、大洲も含め四国や瀬戸内のものづくりとして主に生活用品を取り扱っていますが、ただ単純に地域の良いものを集めるだけではなく、それぞれの地域の産品を見比べ、比較することでより深く理解できればと考えていて、例えばうなぎの寝床では、福岡の伝統的な織物である久留米絣(がすり)で作られた「もんぺ」を現代風にアレンジし「MONPE」として販売していますが、愛媛県にも伊予絣があり、瀬戸内に目を向ければ広島県の備後絣があります。この日本三大絣はそれぞれにどのような歴史があり、どのような関係性があるのかなどをみなさんに知ってもらえる機会などを作れたら面白いかもしれません。
その地域の特産品であるにもかかわらず、ほとんどが外に出荷されてしまい地元の人はあまり目にすることができず、知られていない商品というのは数多くあります。その商品を「知って」「見て」「触れて」もらい、自分が住む地域の良さを再確認できる。そんな店舗を目指しています。
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