大洲市指定天然記念物
江南堂(こうなんどう)のサルスベリ
江南堂所有
このサルスベリは肱川町中居谷地区にある江南堂の境内にあります。江南堂は江戸時代中期に編さんされた『大洲舊記(きゅうき)』に記述がみられ、当時は「江南庵」と呼ばれる薬師堂(やくしどう)(薬師如来(にょらい)をおさめたお堂)であったとされています。また、このサルスベリに太鼓をぶら下げて念仏を唱えていたと伝わっています。
この木は根回り1.4m、樹高4.1m、枝張りは東西と南北ともに約13mの大きさです。サルスベリは「百日紅(ひゃくじつこう)」とも呼ばれ、夏から初秋にかけて長く赤い花を咲かせる様子に由来します。
江南堂に植えられた時期は記録に残されていませんが、推定樹齢は約300年とみられ、市内にあるサルスベリとしては最も古いと考えられます。
(平成3年11月5日指定)
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